030547 ランダム
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ガンマのページ

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第六弾「戦いの始まりと終わり」

~ブレイ達の村~

ブレイたちは戦いが終わってから町の中心で焚火をしながら話をしていた。
ブレイ「まぁ、俺が勝ってことだし。少し質問をさせてくれ。」
カン「ん?何か訊きたいの?いいよ~♪何でも訊いて~ブレイさん~♪」
ヒカ「負けたからには答えますよ。僕達がわかる範囲なら何でも訊いてください。」
ブレイ「そうか。って、何でカンだっけ?お前は上機嫌なの?何さっきの技で頭を強く打ったか?」
ブレイはカンが妙にニコニコと笑っているので少し興味本意で訊いてみた。
カン「それはね、何かねブレイを見てると何か落ち着くの。これって恋?ブレイわかる?」
カンがいきなり変な発言をしたのでブレイは驚いていた。
ブレイ「な・何、急に変なこと言い出すんだ!?俺にわかる訳ないだろ!だが、悪いが俺は女に興味はない。諦めな。」
ブレイは少し動揺したがすぐにいつものブレイに戻ってあっさり言った。
ヒカ「う~ん。いきなりふられちゃったね。まぁ、ドンマイお姉ちゃん。次があるさ。」
レイド「ん!?お姉ちゃん?それってお前達が兄弟ってことか。だから似ているのか。納得。」
レイドが非常食を食べながら言った。
ビクト「まさか、気付かなかったのかレイド?お前はやっぱりお前らしいな。ところで俺も君達に訊きたい事があるんだがいいかな?」
ビクトはマキを火の中に投げながら言った。
ヒカ「どうぞ。え~と・・・。ビ・ビクタさん。」
ビクト「ビクトだ。まぁ、それはいい。ところで何故こんな田舎にお前達が襲ってきたのか。それがまず訊きたい。」
カン「だって、命令だし。深い理由はわからないから訊くなビクタ。」
ヒカ「ダメだよカン、ビクトさんだよ。一応見た目は僕達のほうが子供に見えるんだから。」
ビクト「ん?それはどういうことだ?説明してくれ。」
カン「それは・・・ちょっとね。その話をするにはまず魔界のことを話さないとね。あと、ヒカよろしく!」
カンはどうにも説明とかが苦手のようだ。カンに変わってヒカが話し出した。
ヒカ「しょうがないな~。では、話ましょうか。そのことは少し前に魔界で起きた話なんです。ある日魔界の中心部にあるレベンゲール城の王しかも七大罪の一人ルシファー様の一人息子の王子様が逃げ出しちゃってね。ちゃんと王子様の部下が後を追ってるんだけど見つからないため我ら十二星団が見つける役目を授かったんです。だからこうして探しているんです。ビクトさんわかりましたか?」
ヒカがある程度わかりやすく説明をした。
ビクト「ってことは今もその王子とやらはどこかに逃げ出しているというわけだな?」
ヒカ「そうです。まったく王子は何所に行ってるんでしょうか?無事だといいんですが。」
ヒカとビクトが話をしていると横からレイドが話しに割り込んできた。
レイド「で・でもよ、何でその十二星団が俺達の村を襲ったりするんだ?」
カン「え~と。それは、十二星団がルシファー様から授かったこのメルキューで王子の魔力を探して回っているの。」
ビクト「メルキューって何だ?少し見せてくれないか?
ヒカ「これです。ビクトさんこれがそのメルキューです。」
ヒカは野球ボールぐらいの大きさの球体をブレイ達に見せた。
ブレイ「でも、それと村とは関係ないだろ。そのメルなんとかってやつでさっさと探して王子と一緒に帰れ。」
ヒカ「でも、それがなかなか見つからないもので。困っているんですよ。村を襲ったのは一般の人が持つ力(魔力もその一種)が異様に高い方々が数名いたのでこれは今後の魔界に影響になっては困ると判断しまして襲ったわけです。ブレイさんご理解できましたか?」
ヒカはなるべく真相を話したがブレイはなんだか納得がいかず不満なようだ。
ブレイ「おい!ヒカとカンちょっと来い。話がある。」
ブレイはそう言うとカンとヒカを草陰に連れて行った。残されたビクトとレイドが残された。
レイド「またアイツのお説教が始まるな。今度は何が出ると思うかビクト?」
ビクト「多分特大のお説教+今回はゲンコツ一発かハリセン三連打かな。どっちとも効くな。」
レイドとビクトはブレイのお説教法をよく知っていて何が出るかもわかるようになっていた。
レイド「なぁ、ビクト。結局カンとヒカは子供なのか?ってか、人か?」
ビクト「多分人ではなく魔界の住人だろ。外見は子供にしか見えないからな。おそらく子供でもないだろ。帰ってきたら訊いてみたらどうだ?」
ビクトとレイドが会話をしていると、ブレイ達が行った草陰の方から何やら悲鳴のようなものが聞えてきた。
ビクト「さっそくお説教が中盤ってところだな。あと数分で終わるだろ。」
レイド「まぁ、あのお説教は後からかなり辛くなってくるしね。あっははは~♪」
レイドが笑っている間にカンとヒカはこっぴどくお説教を食らっていた。
きゃあああああ
~数分後~
ブレイ達が帰ってきた。カンとヒカは顔が真っ青になっていた。
ブレイ「お説教終了。あとは、こいつらをジジイに渡すだけだ。」
カン「いや~怖かった。何か、もう悪いことしばらくしない方がいいね。ねぇヒカ?」
カンはヒカの方を向くとヒカの口から何かが出ていた。
カン「あらら、恐怖のあまりに口から魂が抜けてるよ。どうしようかね?大丈夫~ヒカ~?」
カンがヒカに訊いてみるがヒカはただ呆然としていた。そこにブレイがヒカの方に行って何かをしようと考えている。
ブレイ「やっぱ、魔界の人でも魂は抜けるものなんだな。そんな時はやっぱこれだな。」
そう言うとブレイがポケットから取り出したのは何のアメ玉。しかもごく普通に売られているアメだった。
ブレイ「さぁ、ヒカこれえをお食べきっと元気になれるよ。ってか、食え。」
ブレイがヒカの口の中にアメを入れた。
ヒカ「パクッ、モグモグ・・・。あ・あ・ああ。」
ヒカがアメを食べながら何かを言おうとしている。が、声になってない。そして、黙り込んでいった。
カン「何?ヒカそんなにまずいの?ブレイ!ヒカに何あげたの!」
カンは弟のことになるとやはり怒るようだ。
ブレイ「アメだ。しかもビクトが昔に作った特性のアメだけどな。味は不明。何が起こるかわからない。まぁ、ヒカなら大丈夫だろ十二星団だし。」
ブレイがいい加減な発言にカンも怒ってしまった。
カン「こら~!やめんか~!まったくビクトもビクトだよ。変な物を作っちゃってさ。」
カンは今度はビクトがいけないのだと言い始めた。
ビクト「やっと、ビクトと読んだか。まぁ、そのアメの効果は多分きっちり3分で終わるはずだ。ちなみに効果は無気力。しかも、3分経ったら体力・魔力ともに全回復!」
ビクトの発明には皆が驚いた。
カン「なら、良かった。まぁ、それまで待ってよ~。」
ブレイ「おい。言っとくが今は夜中の2時だぞ。さんざん戦ってもう俺達は疲れてんだ。だから今日はここで野宿。」
カン「えー!?せめてホテルとにしてよ。まったくこんな美人を野宿させるなんて信じられない。」
カンは自分が美人だと主張したいみたいだ。
ブレイ「あまいな。お前達が村を襲ってからここはもう廃墟化してるんだよ!だから宿泊するところもないの。それにお前はどう見てもお子さま!」
ブレイとカンが口喧嘩している間にレイドとビクトが毛布を用意していた。
カン「あーいいじゃん夢見たって!もういいよ。お休み。」
レイド「俺達もそろそろ寝るとするか。
ビクト「あぁ、そうするか。明日は起きてからすぐにでも家に帰らないとジジイがうるさいからな。」
ブレイ「そうだな。今日は戦って疲れたから寝る。」
ブレイ達は静かに眠りに入った。だが、まだカンだけは少しだけ起きていた。
カン「ふぁ~眠い。(それにしても王子様どこにいるんだろ?無事でいてくれればいいんだけど。まぁ、今日は寝よう。)お休み」

本当に王子は一体・・・。

~人界の端~

誰かが人界の端にある砂漠の目の前で立っている。顔はわからない。マントを纏い顔の方にはマフラーで口の方を隠し頭には帽子を被っていて顔がまったくわからなくなっていた。
???「ここが、人界の端にあるメフロト砂漠か・・・。」
多分この格好や背たけから少年のように見える。
???「まぁ、おりあえず行ってみるか。道具もあるし。」
少年は砂漠を歩いて渡ることにしたみたいだ。そうして歩いて行った。
~3時間後~
???「行けども行けども砂漠しかない。それに以外に魔物とか出ないんだな。サンドワームとかストームウェルズとか生息してるって訊いたから砂漠に来たのに。」
少年はそんなことを呟きながらトボトボと歩いていた。だが、その時だった突然地面が揺れ始めた。
???「ん?この揺れは・・・。そっか、サンドワームが出現する時にこんな揺れがあるって本に書いてあったような・・・まぁ、いっか。倒せばいいことだし。」
少年はサンドワームを楽に倒せるほどの実力があるみたいだ。だが、そんな事は言っている場合ではなかった。少年の読みが当たり目の前に巨大なミミズが現れた。
キシャー!
???「あらら。本当に出てきたよ。お前かなり馬鹿だろ。こんな挑発にのるなんて馬鹿だ。」
少年はいきなりサンドワームをけなし始めた。
少年「まったく、やっぱミミズは単純って言うか馬鹿だな。さっさとそこをどけミミズ。人の邪魔をするな。」
そう言われたサンドワームは今日に喋りだした。
サンドワーム「おい!そこの小僧。俺はこの砂漠の魔物達の親玉だ。小僧も賞金欲しさに来たのか?だったら悪いがここがお前の墓場だ。」
???「はぁ?何言い始めてんのお前?別にお金が欲しいわけでもないし。そういえばお前は親玉なんだな。それは好都合だ。」
サンドワーム「親玉だからどうした?お前には俺様は倒されることがないから安心してお前を食べれるな。それじゃ話の途中だが、い・た・だ・き・ま~す♪」
そう言ってサンドワームが突然少年を食べようとした。だが、少年は平然とした顔で話した。
???「まったく、人の話ぐらい最後まで聞きやがれ。やっぱ馬鹿だ。あ、そうそう。俺を喰う事はお前じゃあ出来ないよ。」
そう言って食べられる寸前までに少年は詠唱していた。そして、呪文が発動した!
???「俺が探していたのは親玉の力つまりお前の力だ。さっさともらうとする。我が術に耐えられるかな?暗黒魔術ゼスペル・サイズ!!」
少年はどうやら術者みたいだ。瞬時にサンドワームの口の入り口から出てきたのは人の手のひらぐらいの鎌だった。しかも、数は10~30。その鎌が勢いよく回転しサンドワームを切り裂いた。
サンドワーム「ぎゃーーーー!体が切り刻まれる。か・体が動かない。」
サンドワームはいったん体勢を立て直した。だが、ゼスペル・サイズの効果なのか体が動かなくなっていた。
???「さぁ、力を貰うとするか。親玉さん♪」
少年はサンドワームの方に手を出してまた詠唱をし始めた。そして、手から光を放つ球体が現れた。
???「吸い込め。そして、力を我に与えよ!ベリル・キューラ!」
サンドワーム「や・やめろ。ふざけるなガキが!調子にのるな!」
だがその球体がサンドワームを一瞬にして吸い込んだ。そして、一枚のカードが出てきた。
???「よし!この地区の探し物と依頼は終了。さて、次は何所に行こうかな~?」
また少年は歩き始め気がついた時には何所にもいなかった。

第七弾に続く







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