ある地方商店街での民泊議論で反対派を撃沈した70代の女性の発言
ある地域の商店街で行われたインバウンド対応研修会でのこと。私の講演が終了して、ディスカッションの時間になりました。テーマは外国人観光客の受入れ姿勢で、ようするにどの程度まで積極的に受入れていくか?というもの。テーマの一部を具体的に紹介すると、例えば「民泊」をやりたい人も多数いる一方で、反対する人たちもいる。こうした話題に関して、喧々諤々「あーでもない、こーでもない」とやりあいましょう…というもの。(もちろん私が提案しました:笑)約60分程度、賛成派と反対派で喧々諤々やると、反対派が優勢になりました。「地域の活性化」「空き部屋、空き家の有効利用」など賛成派が語れば、「治安の悪化」「マナーの悪化」など、反対派の応酬が続きました。まぁ、たいていの議論は反対派が有利になりがちです。相手の意見を潰せば良いし、賛成派は受け身で防御っぽくなります。最後はやはり「地域住人の安全と快適な暮らしが最優先で、それが保証できない限り民泊はあり得ない…」という反対派の意見でまとまりそうでした。ところが、最後に、70歳を超える高齢の女性が手を挙げて発言しました。この地域にとっては大変重要な発言だったらしく、議論が振り出しに戻ったほどでした。その一部を紹介します。===「地域の安全、、、そもそもこの地域は安全だったんですか?ほんの10数年前まで、この地域は暴走族とかチンピラみたいな不良が多数いたでしょう?コンビニで万引きしたり、ガソリン盗んだり…、グループの闘争があったり、爆音たてて数百台のバイクや車で商店街の中を行ったり来たり…時には破壊行為をしたり…。当時の私たちのお店も、何度も万引きにあいました。そりゃあおっかない思いをしましたよ。私の娘も息子も中学生の時、リンチにあいました。そんなことが70年代からズーッと続いてました。私たちはその中で子育てをしながら働いて来ました。ある意味でたっぷり地獄を味わいました。それから比べたら外国人観光客のマナーやわがままなんて…本当に問題ですか?深夜まで大声でうるさい、ゴミのポイ捨て、立小便、、、そんなの日本人だってやってたはずです。反対派の中の人にも暴走族してた人が何人もいるでしょう?万引きしたでしょう?自分たちが散々住民にかけた迷惑を棚に上げて、いきなり地域の安全とか快適を議論しないで頂きたい。今回の反対派の人たちは見た目が怖い。睨まれたら委縮してしまいます。そういう態度が変わってません。脅せば何とかなる、、、そんな世の中や地域社会はやっぱり地獄です。それに「お客様」のマナーやわがままはある程度耐えられるもの。お金を頂くお客様で商売の一部として対応しなければならないはずです。何より、外国人観光客の大半は地域のマナーがわからないだけで、住人に迷惑をかけようとしてやっているわけじゃない。だったら彼らが理解できるようにこちらも努力すれば解決できるでしょう。だけど暴走族や不良たちは違いました。迷惑はわかっててやってたんです。迷惑をかけるのは外国人ばかりじゃないはずです。外国人を排除するのではなく、迷惑をかける人たちを排除するべきです。破壊されたり脅されたりするのに比べたら、マナーの悪さなんでどうってことありません。少なくともこの私たちの商店街を廃墟にしたのは外国人観光客ではなくて、地域住人たち日本人なんです。地域が住みにくくなるのを外国人観光客のせいにするのは本当に飽きれます。私は今、英語の勉強を始めました。孫たちはインバウンドで地域が活性化されるのを楽しみにしています。暴走族や不良たちとは日本語でも通じ合えなかったけど、外国人観光客は、英語さえ話せれば理解し合えます。そして商売ができます。だから私は民泊にも…インバウンドに関するものには積極的に賛成していきたいと思っています。」===商店街の問題は地域特有の問題が潜んでいます。参考になれば幸いです。★レジャーサービス研究所のホームページ★