2004/01/15(木)20:44
就職フォーラム見聞録②@上海
18時間かけてやってきた女子学生さんは、二日目の今日も朝一番にやってきた。開館前の列の一番前に並んでいた。会場と共に各企業のブースを回って説明と面接を受けていたみたいだ。結局、この日も閉館時間ギリギリまでいた。どこかの企業でよい感触があったのか?とても気になってしまった。そこそこ裕福な学生たちは、フォーラムの前からタクシーで帰っていく。そうでない地方の学生たちは、一番近くの駅まで歩いて帰る。この人たちが一年後、三年後、五年後にどのようになっているのか?大変楽しみである。考えてみれば就職活動は、自分を売り込んで…断られて…の繰返しである。こういう体験を潜った人たちは一段強くなる。人によってだが、いくつかは受かり、いくつかは落ちる。面接試験という短い時間で、相手の評価が決まる。会場内では、企業によっては面接後1hで、採用者、不採用者が張り出される。採用者を張り出すのはわかるが、不採用者には「×」がつけてある。個人的には一瞬戸惑ったが、彼女彼らはそれを受入れて、別の企業のブースに向かう。そういうの眺めていると、「タフ」だなぁと思った。体力も精神力も…。例え落ちても「次へ…」である。考えてみれば、前に進む中には「落ちる」ことも含まれている。こういうのを学生のうちから体験しているのだから、社会に出てからもタフなはずだ。落ちる(断られる)のを怖がって、自分からリアクションしないで、紹介だけで切り抜けられるのは、長くは続くものではない。そういう人は臆病な仕事をするようになる。全国の秀才たちが、それぞれの地域から電車で10時間かかろうが、受かったり落ちたりしながら都市に集まってくる…。世界の視線が上海に注がれるのは、現在の好景気だけではなく、こうした学生たちが切り開く未来にあるのかもしれない…。