2010/02/28(日)12:25
外国で仕事をするための学習方法
ものごとには、表と裏、ついでに側面もあります。
マスコミの報道を見る時、それを考えて読むと面白い。
そして、業界関係者や詳しい人々に電話してあれこれ聞いてみる。
すると、それぞれの立場で「言える範囲のこと」は教えてくれます。
今回のトヨタのリコール問題について、あれこれ聞いてみると、、、
●アメリカの議員たちの票稼ぎ。
(選挙に向けての)
●世界一をトヨタに譲るわけにはいかない。
●そもそも、アメリカの自動車業界は、ハイブリット車がうざったかった。
(実は、アメリカだけじゃないけど)
エンジンと電気の両方を制御する技術が日本だけ突出し過ぎていて、
当分、追いつくことはできない。
(元々のエンジンの性能もモノを言うし)
できれば、一気に電気自動車に移行してしまいたい。
そうすれば、アメリカや他国にもチャンス到来、となる。
だから、ハイブリット車の攻撃が不可欠だった。
●トヨタを攻撃することで、
今後伸びるであろう、アジアメーカー(韓国、中国など)への警告と布石。
トヨタでもこうなんだから、覚悟はできてるね?と。
君たちも真剣に調査したら、リコールだらけなんだよ、わかる?とメッセージの送信。
●経済は買ってくれる人が偉い。
ドルをたくさん持っているからと言って大きな顔するなよ。
これからは、バシバシ厳しくするからな。
(中国と日本)
●こうして定期的に外国企業を叩くのは恒例行事のひとつ。
●この事件を収めるのに、日本はアメリカの債権を買わなければならない。
(それが目的)
また、意見としては、
●なんでトヨタの社長は謝罪するんだよ。
そんなことしたら、これから他社も謝罪しなくてなならなくなる。
そういうスタンダードが生まれることを恐れる他社メーカー。
(特に韓国、中国)
(現実にコソコソとリコールは始まった)
●それはもっと大きな広がりになると、他業種でも困る。
トヨタが謝って弁償しているのに、お前らはしないのか?と、
過去の事件、事故にさかのぼり出すと大変だ。
(家電、食料品など)
(こっちもコソコソとリコールが始まった)
●トヨタの資金力があれば、これほどのリコールに耐えられるけど、
他社、他業界でやられた一たまりも無い。
●自動車業界の製造コストが、またまた上昇してしまう。
●本当に自動車が問題だったのか?わからない。
運転ミスというケースは多々あるから。
こうなったら、飛行機と同様にブラックボックスを搭載するしかないのでは?
●こういう事故工作を仕掛けるのは今に始まったことではない。
数年前も中国で日本車が走行中に真っ二つに割れるという
バレバレの事件があった。
世界にはそんな話はいくらでもある。
今回のトヨタ問題にしても、
一回電話で質問すると、「あと、言い忘れたけど、、、」と
後日にメールがガンガン届くようになります。
真相は専門家に任せるとして、
一つの物事に対して「あーも言えれば、こーも言える」というのは
頭の運動になります。
わかることは、
それぞれの立場(業界や国、人種)でモノの見方や捉え方はもちろん違うわけで、
「なるほど、どういう見方をするんだ」という学習になります。
特に、外国で仕事をしたり、外国人と仕事をするには、
日頃からそういう訓練は大事だなと再確認しました。
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世界はまだまだ海賊だらけで、、、ですな。