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カテゴリ:教育・研修
中国で仕事をするようになって、今年で10周年。 それまでにそれなりにこの業界のキャリアを積んだつもりでいたので、 「なんとかなるだろう」と比較的気楽に初めて北京へ乗り込んだのが2000年。 結局、「どうにもならん」と悟って、いったん帰国。 今考えれば当然で、留学するのとわけが違います。 教わりに行くのではなく、教えにいく身分。 中国人の習慣や文化も知らないで、、、無謀だったわけです(汗)。 慌ててネットを検索しながら中国のことをあれこれ勉強していると 「中国の文化、中国を教えます」という人々が登録しているサイトを見つけて、 藁をもすがる気持ちで、「教えてください」の方に登録しました。 それで出会ったのが中国人のAさん(女性)。 当時は早稲田の大学院生。 日本語を勉強初めて1年なのに普通に会話するのに驚いたものです。 簡単な日常会話だけ教わりつつ、 あとは、「来週はまた北京に行って、こういう内容の研修をやるんだけど、 注意点はなんだろう?」と相談相手になってくれました。 隔週ペースの出張だったので、 隔週ごとに会ってました。 そのお陰で始めての仕事は驚くほどうまく行きました。 それ以来、友人付き合いが始まって、 彼女の就職の際には、面接の指導や論文の添削などのお手伝いをして お返しをしたり、、、。 以来10年の付き合いだけど、一度も中国では会う機会はありませんでした。 現在も、日系の大手ホテルチェーンの教育担当者として活躍中なので、 年に一回くらいは中国で会おう!なんて言ってたけど、 すれ違いばかり。 それが今回はやっと上海で会うことができたのです。 ホテルの教育担当になりたての頃は、 あれこれ指導方法を伝授してたのですが、 今では、もうすっかりプロでした。 担当エリアも、日本国内、中国、ベトナム、タイ、インドネシア、、、など。 「中国以外では、何語で研修やるの?」と尋ねると 「もちろん英語です」 「通訳は?」 「えー?いませんよ。自分で話しますよ」 と涼しいお顔(汗)。 日本に来てから始めた英語も、通訳なしで仕事ができるレベルになっていました。 日本流のホスピタリティを中国人のAさんが アジア中を飛び回って指導している、、、という身近な現実に 少なからず衝撃を受けた次第です。 では、日本流のホスピタリティを中国人のAさんが教えられるのか? と思う人もいるでしょう。 そこでホスピタリティの考え方を聞いてみると (かなり長い時間)、 「もう、日本人の出る幕は無し」と思えるほど、十分に理解していました。 、、、どころか、その考え方「もらい!」とメモした次第です(笑)。 30歳そこそこで、 4ヶ国語を操って、通訳なしのローコストでアジア全体の指導ができる 日本人のホスピタリティ講師なんて、会ったことがない。 (まじめに、今まで会った人では太刀打ちできないレベルでした) もちろん、日本国内でも、インバウンドの受け入れ指導で大活躍中です。 日系の大手が任せるだけのことはあります。 アジアでトップの証でしょう。 10年という歳月は、淡々と積み重ねたモノが 一気に「差」となって現れる時間ですね。 日本人としては少々複雑な心境になりつつ、 友人としてはうれしい、、、という、 何とも意味の深い10周年の再会@上海でした。 恐れ入りました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010/03/13 05:56:27 AM
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