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カテゴリ:講演会・セミナー
こういった書籍や雑誌の記事は良く見かけます。 それを実際にやってみて、 「なるほどな」と思うものもあれば、「あれは嘘だ」とわかるものもあります。 そんなことを12年くらいやってみると、段々自分たちに合うスタイルがわかってきます。 今回も新たな分野のセミナーの依頼がありました。 これは元々は中国側から 「もっと詳しい話が聞きたい。上海で打合せをしよう」 というものでした。 それで説明する資料や企画書をタップリ作成して ノコノコ上海まで出て行って打合せをするとどうなるか? タップリ打合せをして、根掘り葉掘り質問されて資料も取られて、、、 終わったら「謝謝!」とばかりに豪華な接待を受けて、、、 それっきり、、、なぁーんてことはよくあることです。 資料代も旅費交通費も自己負担で、ノウハウをタダであげてしまうわけです。 そこで、 「打合せはやらない。それはそちらの都合で、こちらは打合せしたいことはない。 話を聞きたいのはそちらだから、セミナーならOK」 と返事をします。 すると、最初は「なんと高飛車な!」と驚いて、しばらくは音信不通になります。 しかし、2-3ヶ月すると 何もなかったように「例のセミナーの件だけど、いつならできるのか?」という返事がきます(笑)。 この場合は、セミナー代も旅費交通費も中国側が負担します。 そして、セミナーでしっかり教えます。 すると「先生」つまり「老師」になります。 老師になれば、そこからは大変ビジネスがしやすくなります。 そしてなんと言っても、関係が長く続きます。 私たちの場合、それで付き合いだした中国企業とはかれこれ7年もの間のお付き合いです。 このようにポジション次第で変わるのが中国ビジネスの大事なポイントです。 === もっとも、実はこれは日本でも同じところがあって、 打合せを何度もやって、資料を何度も直して、、、 結局、仕事が決まらない、、、 だけど、資料はタップリ取られてしまった、、、 なぁーんて言う苦い経験が活かされています(笑)。 日本では、中国やインドのような賄賂を要求されることはは少ないけど、 (ないとは言えませんね:笑) こうした「タダで業者を働かせる」というようなグレーマネーがあるのです。 もちろん、数千万円、数億円と言ったビックプロジェクトの場合はこの限りではありませんが、 数十万円の仕事で打合せを繰り返せば必ず赤字になります。 私の師匠(コンサルタント)は、どうしても打合せが必要な場合は 「では、あなたがこちらにいsらっしゃい」というのを徹底しています。 逆にこちらが聞きたいことがある場合は、自ら出向いて行きます。 考えてみれば凄く当たり前のことだけど、 (新入社員研修で習うことです) 実際はできてない企業が多いのが実態でしょう。
Last updated
2012/03/28 08:27:04 AM
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