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カテゴリ:教育・研修
最近は、日本で働く中国人の若者に対して勉強会をしています。 彼らが働く日本企業側からも、もっと日本流を理解して欲しいという声もあるし、 中国人社員たちも、わかりづらいという声もあり、両方にストレスがあるわけです。 これは日本でも中国でも同じです。 2年前に北京空港で知り合った宋くんも例外ではありませんでした。 (東京で就職しました) 自宅が近いこともあり、良く飲みに行って彼の悩みを聞くようになりました。 すると、彼の友人も加わってくるようになり、 段々と勉強会の形に発展してきました。 (もちろん勉強会終了後は、やっぱり飲み会ですが:笑) 今回は、サッカー好きの彼らに合わせて NHKのBS1で放映された 証言ドキュメント「永遠に咲きなでしこジャパン」 ~女子サッカーの30年~ という番組を見てくることを宿題にしました。 (全員が日本語が堪能なので) そして、会うなり 「もう感動して言葉がでません」が全員一致の感想でした。 昨年のワールドカップの16カ国の出場チーム中、 身長も体重も16位で、最も小さい彼女たちがなぜ世界一になれたのか? 実はとても不思議だったそうです。 いくらなんでも優勝は奇跡では無理で、 やっぱりその理由が知りたいと思っていたのです。 「日本人はコツコツ努力家だから、、、」という評論は中国語のブログでも かなり見かけるけど、全く具体的ではないのよくわからなかったようです。 しかし、この番組(全3話)を観て、 その努力とはどういうものなのか?が良くわかった、と。 そして、大事なポイントは、 「私たち中国人がイメージしていた努力とは違った」ということでした。 特に印象的だったことは、 日本人は先輩たちからのバトンを後輩がしっかりと受け継ぐこと。 先輩たちも後輩のためを思って惜しみなく指導すること。 歴代の監督が、その当時のチームの実力に合わせたテーマを掲げて、 それを確実に実践してきたこと。 そして、監督たちも歴代の実績をきちんと積み上げていること。 選手たちが徹底的に話し合うこと。 監督が全部決めないで、選手に話し合い納得させる機会を与える度量があること。。 そして、全員が感嘆していたことは、、、 「アルバイトをしながら代表選手をしてい人がいること。 さらにその代表選手たちが、試合の遠征の費用を半分自腹というのも まさに信じられない。 こんな選手がいたら、中国は絶対に日本には勝てない」 正直な意見としては、、、 「実は、中国で日本との試合があると、ブーイングしてました。 だけど、本音では日本はなんてフェアプレーなんだ!と思ってました。 だから日本戦を観戦する時には、いつも複雑な心境になって とても疲れました」 いずれにしろ、なでしこのサッカーを通して日本式というのが理解できたようです。 照らし合わせて自分たちが今いる会社でも似たような指導を受けていることがわかった という意見が何よりでした。 おもしろかったのは、 「みんな女子選手なのに、侍に見えた」でした(笑)。 いずれにしろ、素晴らしい教材でした。 これは永久保存版ですね。 === この映像は中国語の字幕版があれば、現地での教育でも使えるのに、、、。
Last updated
2012/05/03 07:08:59 PM
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