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カテゴリ:地域活性
「コンプリート・ガチャ問題」 こういう話は、それぞれの業界や立場で意見が分かれるます。 どの立場で考えるか?が求められます。 レジャー、観光産業の立場からみれば、こうした規制は必要となります。 携帯ゲーム(スマホを含む)は、どんなに大きくなっても、 そのほとんどは地元に雇用を生みません。 同時に、お金も落ちません。 こうしたゲームへの出費が大きくなると、地元の若者たちの財布はますます軽くなり、 地元の商業が落ち込みます。 収入が激増している時代はいいけど、デフレの時代には収入は上がってません。 なので、上がるものがあれば落ちるものもあるわけです。 携帯電話関連の出費は、家庭全体では年々大きくなっています。 通話代に加えて、こうした課金モデルがあり、Wifiの契約など、 一家4人で、10万円、、、なんて珍しい話ではないのです。 それぞれの県や地域の政策として、観光産業(商業も)に力を入れるのなら、 携帯ゲームというのは無視できない存在なのです。 観光産業は、県外や外国から来てもらうから関係ないと言う人がいますが、 現実は、およそ半数以上は、地元客が来てくれなければ経営は成り立ちません。 かつて、全国で大型リゾートやテーマパークが建設されて、 ほとんどがことごとく倒産しました。 その原因は、県内客が来ても採算が合わないような大型化に取り組んだからです。 県内客だけで「とんとん」、それに加えて県外客、外国人客で利益になる、、、 という(今では当たり前の)モデルになってないまま突き進んだからです。 その際に、人口、人口構成、世帯収入、交通などそれらしく調べて 「GO!」と許可した人たちが大勢いました。 でもこれは大変アバウトな調査で、 現実は、「パチンコ人口」が肝心でした。 人口一人当たりのパチンコユーザー数、店舗、台数、、、の検証が無視されたのです。 こうした中毒性の高い娯楽は、大きな出費があります。 このユーザー数や市場規模を見て、「このくらいにしておこう」と適正規模の施設を作ればよいわけです。 毎月、5万円も10万円もパチンコに注ぎ込む人が多い街で、 リゾートを建設しても、地元客が少ないのは当たり前です。 パチンコに注ぎ込んでしまって、それ以外の娯楽のお金は残ってないからです。 観光産業というのは、このように地元の出費バランスを見ながら規模を決めなければならないし、 必要に応じては、産業育成の優先順位を決めて規制をしなければならないのです。 そうしなければどの産業も育たない、ということになります。 観光産業だけを見ている人たちが見逃す視点です。 こちら側だけでみると「高速道路があれば、、、」「飛行場があれば、、、」「LCCが飛べば、、、」 など、そっちに目が行ってしまいます。 インフレの時はそれでも多少はOKかもしれませんが、 デフレ時代は、優先順位を決めて取り組まなければなりません。 幸い私たちは、レジャー産業全体を研究してきました。 他の娯楽との関連性が明暗をわけるのだと考えています。
Last updated
2012/05/09 12:36:21 PM
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