2012/05/13(日)22:11
正しく日本を元気にする方法
母の日は「お母さんありがとう!」が飛び交います。
その度に、母が生きているうちに親孝行ができたら、、、と思います。
私が31歳の時に他界したので、まさに「これから、、、」でした。
ただ、感謝はもっと伝えられたのではないか?と悔やむ時もありますね。
その代わりと言ってはなんですが、
社会に出てからお世話になった上司、先輩たちに恩返しをしようと
(社内に限らず仕事でお世話になった方々)
毎年誰かしらにお礼をするようにしてます。
自分自身がキャリアを重ねれば重ねるほど、
本当に色んな上司や先輩たち、師匠には相当苦労をかけたんだな、
ということがわかるようになるからです。
まさにお世話になりまくり、、、でした。
家族や肉親、それから学校の先生ならともかく、
何だかんだ言っても赤の他人の後輩に対して
根気良く指導して、おまけに給与や仕事をくれて、、、というのは
改めて凄いことなんだと思います。
時には、自分の分を削ってまで部下に給与を支給しなければならないからです。
(こういうのは、自分自身で身銭を切って初めて実感できます)
ともすると人は「人にしてあげたこと」ばかり覚えていて、
「人にしてもらったこと」を忘れてしまう、結構都合のいい動物です。
海のモノとも山のモノともわからない人材を採用して、
たいていの場合は最初は自力では「給与分も稼げない」から
あれこれ指導して機会を与えながら育ててくれます。
それで3年-5年くらいたつと、やっと一人前になってまさに会社の稼ぎ頭になるかな、、、
と思った頃に「もっとステップアップしたい」とか
「自分の実力を試したい、、、」ということで退職してしまう、、、
そんな風潮がこの20年くらいで増殖していると思います。
まさに「会社を学校代わりに利用する」と言われても仕方ありません。
社内の恩返しが未清算のうちに辞めてしまう人が増えてきたお陰で、
企業は社員採用にますます消極的になってきました。
ヘタすれば辞めた後に似たような商売を始める人もいるほどです。
そうなると、上司も先輩も若手社員にノウハウを教えることに消極的になって当然です。
「せっかく教えても、吸収するだけしたら独立してしまうのではないか?」と。
コンサルタントをしていると、各社のそうした事情(や気持)がよくわかってしまいます。
かつては、村の秀才を皆で育てて、その後お金を出し合って
東京の大学に行かせて、卒業したら地元で、
養豚技術やら栽培技術、経理に土地の改良方法から
大きなものでは村の産業振興まで持ち帰って村を豊かにする、、、
という恩返しのサイクルがありました。
家庭でも会社でも恩返しの循環が止まると、
世の中のストレスがどんどん大きくなります。
それが大きく膨らむと日本経済がますます不調になるのでしょう。
そういう意味では、
無理に「日本を元気にします!」とか、ヘンな大声を出す前に、
常日頃、お世話になった方々への恩返しを徹底してみてはいかがでしょう?
そうすれば、すぐに日本は元気になるでしょう。