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レジャーサービス研究所(東京&上海)

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2012/08/25
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カテゴリ:事故・事件



ある企業の研修で参加者の方から
「お願いだから原発を稼働させてください」という意見がありました。
つまり「十分な電力が欲しい」ということです。

理由を尋ねると、
震災後に広がる脱原発の広がりから、世間全体が「節電」に取り組むようになってきた。
それはそれで大事なことだけど、
商業施設やお店で商売している人たちは、相当な我慢を強いられているのです。
それが徐々にダメージのように効いて、もう限界だと。

メーカーのようにいざとなれば海外に移設できる場合はまだ良いとして、
地域密着で商売をしている人たちは逃げ場がありません。

家庭での節電なら喜んで協力するものの、
こと商売になると、それは売り上げに直結する深刻な問題です。

調べてみると複数のチェーンストアを経営するその企業も、
節電対策がかなり行き過ぎた節電対策になっていました。

店内の温度設定は、着席している客はギリギリ我慢できる暑さでも、
動き回る従業員にとっては、文字通り「汗だく」。
さらに厨房はもうサウナ状態。

店の営業が終了すると、夜間清掃やメンテナンスのスタッフが出社します。
その時間帯は基本的にエアコンなし(汗)。

それがおよそ2か月も続くと
「具合が悪いから休みます」と体調不良者が続出してきます。
そして、夏休み要員として入社したアルバイトスタッフも
入社2-3日で「辛過ぎる」ということで辞めてしまうのです。

客もギリギリ我慢できるとはいえ、決して快適な温度設定ではないから、
店にいる滞在時間は短くなり、オーダーも減り、
結果としては売り上げも減り続けていました。
さまに「負のスパイラル状態」でした。

地域として、各家庭が節電に取り組むのは当然としても、
商売ができないほどの節電は明らかに行き過ぎです。
現場を確認後に、経営陣に「通常の温度設定に戻すべき」と提案しました。

客と従業員の体に負担をかけない対策を最優先しましょう、と。
ユニフォームのクール素材化。
電気機器の省電力化。
店をゾーンごとに細かく区切って、
客数に合わせて広げたり縮めたりしながら空調を無駄にしない。
ブラインド、カーテンの変更。

個人的には、できれば原発はない方がいいと思っていたものの、
その環境に身を置いてみて、考えさせられました。

反対するのは簡単だけど、具体的で現実的な代案を提示できなければダメだなと。
恐いのが脱原発や節電の声が大きくなると、
今回のケースのように、具体案もないままに
むやみにそれに引きずられてしまうケースがあることです。

今回は「節電」がそのまま「=温度設定」になってしまって、
様々な問題を引き起こしていました。

節電も業種、職種でやり方が違います。
現場に対して「節電しろ!」ではダメで、
できるだけダメージを最小限に留める方法を提示しなければならないということです。

代表的なものでは「通勤電車」があげられます。
車内のエアコンをケチってはダメで、満員電車では温度設定がとても重要です。
それを節電してしまうと、体調不良者が増えてしまいます。
それは直接的にも間接的にも、地域経済にダメージを与えてしまいます。

そうなると今大事なことは「原発反対」から一歩前進して
「こうやれば節電できるよ」という
商売と省エネの両立を指導できる人を育成するのが急務だと言うことです。






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Last updated  2012/08/25 04:34:56 PM
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