2014/04/15(火)11:55
情報と社風で勝つ!中国人若手起業家の極意
中国の若手起業家に学ぶ経営術
昨年、中国のアパレル業界は約7割の企業が減益だったそうです。
理由は色々あるものの、最も大きなものはインターネットショッピングの台頭です。
(まぁこれは何も中国に限ったことではありません)
そんな中、起業以来8期連続増収増益の企業に呼ばれました。
社長はまだ35才。
日本語を勉強し始めて1年で日本語検定一級を取ったお方。
店舗数も間もなく300店舗になるので、
早急に教育システムを構築したいとの相談でした。
驚いたのは「売り上げ管理より社風管理が大事」とのお言葉。
「売上は私の責任だしそれは何とかなるけど、
会社が大きくなると社風は社員一人一人に責任を持ってもらわないとすぐにダメになる」
そうなると私の興味は、起業以来、リーマンショックや不動産バブルの大幅な変動などなど、
様々なリスクをどう回避して増収増益を維持しているのか?ということです。
素直に聞いて見ると
「私が一番お金をと労力を投資していることは、情報収集です。
どのくらい正しくて正確な情報を集められるか?その一点に尽きます。
入手した情報が間違っていれば、どんなに努力しても絶対にうまくいかないのは当たり前です。
こういう激動の時代は情報こそが武器になりますから。
でも、常に正確な情報を得ることができればそんなに間違えることはありません。
多くの日本企業が中国でうまくいかなかったのも、ビジネスノウハウうんぬんというより、
情報収集を怠ったからです。
外国でビジネスをするにはあまりにも情報収集能力が欠落している人をたくさん見ましたから」
その証拠に私をわざわざ日本から読んで打合せをすることも、まさにそうした情報収集活動だったわけです。
(飛行機代+ホテル代+打合せ料を出すわけですから)
「どんなに優秀なパイロットでも、機器類が正確でなかったら離陸すらできない」
と言われるのと同じですね。
何しろ情報と社風に投資し続けることが勝つ秘訣なんだとか。
とても勉強になる打合せでした。