2014/08/10(日)18:31
スマホが中国経済を失速させる?
中国経済はこれからどうなるのか?
どんな風に失速するのか?
などの報道が絶えません。
色んな意見はあれど、ピークが終焉したのは間違いないでしょう。
それでどんな影響があるのか?も、
国や業種によって違うし、個人も職種によって違うと思います。
(業績低迷になる業種もあれば、逆に好業績に転じる業種もあるでしょう)
経済失速の理由もマクロ経済学の視点であれこれ語られますが、
現場の視点で見るとまた違った原因が見えてきます。
その1つが「スマホ」です。
このところ、スマホの普及に合わせて中国のIT企業の好業績が伝えられてきます。
ネット通販の伸びと金額も凄まじい勢いで拡大しています。
なので、その周辺の企業は好調です。
一方で、残念なこともあります。
それは、かつて「中国の接客サービスはひどい!」という世界的な評判を一蹴すべく、
国際的な大イベント「北京オリンピックと上海万博」を機に、
マナー教育の徹底をはかりました。
上海万博終了後は、しばらくはそうした成果を体験できた時期があります。
しかし、それから3年も経つと段々とレベルが下がってきます。
さらに追い打ちをかけているのは「にスマートフォン」の普及です。
仕事の業務効率に役立つだけならいいけど、
実態は「サボり道具化」してい、それに抑えが効かない状態です。
先日、上海浦東空港の中のステージでピアニストの演奏がありました。
まぁ客達はあまり興味なかったようですが、
美しい音色が響くのは心地良いものです。
しばらく見ていると、客が少ないのをいいことに、
明らかに曲の途中で演奏を止めてスマホをいじり出しました。
それが落ち着くと、次の曲を始めます。
一極終わる度に「しばらくスマホ…」そんな演奏でした。
その他、街中の店舗を覗けば客がいない時は皆スマホをいじってます。
(店によっては客がいても、、、:汗)
これはもう枚挙に暇がありません。
ただでさえ人件費が高騰している中国。
それでも生産性が向上すれば問題ないけど、
逆に生産性が下がってしまっているのが現状と言えます。
(もちろん極一部では接客サービスが向上している企業や店舗もあります)
これは店舗だけはなくて、
オフィスワークでも同様の傾向があるようです。
結局、何かが普及しても使う人が「どう使うか?」が大事で、
それを正しく使いこなすことができるかどうか?
中国はいま、あらゆる意味で「道徳教育」の徹底が問われている気がします。
それができなければ、公共事業や金融政策をどんなに弄くり回しても、
経済はますます失速するのではないか?
そんなことを考えました。
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