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カテゴリ:ディズニーランド
いよいよ上海ディズニーランドのオープンが迫って来ました。
それに伴い、色んなニュースが飛び交っています。 その典型はこれです↓ 中国一の富豪、初の大型観光施設開業でディズニーに「宣戦布告」 私個人の考えとしては、 上海ディズニーランドの影響と洗礼を最も受けるであろうご本人が この王健林だと思っています。 日本でもなんだかんだで、東京ディズニーランドがオープンしたあとは、 全国各地の遊園地や商業施設のサービスや楽しさが向上したので、 同じように中国国内でサービス競争のが激化して 向上してくれればよいと思います。 昨年だけでも約20ものテーマパークがオープンしたと言われる中国。 今年も20か所を超えるのでは?という予想があります。 いよいよテーマパーク戦国時代に突入、、、という感じがします。 実は私たちのところにも 昨年から今までに、11か所のテーマパークの相談がありました。 もちろんそんなに多くを一度に引き受けることはできませんから、 いくつかに絞るわけですが、 その際の基準は、欧米風でないもの、、、 つまり中国に適したテーマパークの案件を手伝うことにしています。 理由はせっかく中国で仕事するなら 中国の歴史や文化を扱って、どうしたらうまく行くのか? にチャレンジするのが良いかなと考えているからです。 ただいずれのテーマを扱うにしても、企画開発業務は困難を極めます。 まず第一に、各分野の正確なデータがほとんどない、ということです。 観光に関するデータ、旅行者数や動向調査などのデータ…など、 役人に聞いても「ない」と(汗)。 加えて、類似施設で失敗した事業のデータも、、、ない。 そんなないない尽くしで、数百億円規模のテーマパークがバンバン作られます。 (だからバンバン失敗します) 結局「経験、勘、度胸」がものを言うのが現状で、 プロジェクトに関わる自称専門業者も、 なんだかんだで「勘」でものを言う人が多い。 (日本も同様でした) 経験×勘×度胸 これをどんなに掻き回しても、正確な事業計画はできはずもない。 なので、その中に少しでも「正確な数字」「本当の情報やノウハウ」 を注入しなかればならないわけです。 そういうのを色んなところから集める作業が重要になります。 なので、この一週間くらいは、、、 久しぶりに色んな業者さんに「ヒアリング」しまくる日々でした。 ネットに出ている情報は誰でも入手できる反面、 それぞれがどの程度本物なのか?が不明なので、 そうした情報を投資額の大きなプロジェクトに使う場合、 必ずその情報や数字が本当なのか?なぜそうなったのか? などを確認しなければ使えません。 ITで何でもできる時代になったような錯覚がありますが、 最後の一歩は、やはりアナログ接近戦が必要なのは変わりません。 加えて、古本屋回りもしました。 日本のテーマパークやリゾート開発のピークは90-2000年くらいで、 その頃は、それらの成功と失敗の事例集などノウハウを整理した 多くの資料集が販売されていましが、 現在は、そもそも日本国内のそうした大型テーマパークやリゾートの 新規開発事業がないため、売れないから販売されていません。 なので、改めて探して集めて来ました(汗)。 やはり、最低限の基本的な成功失敗事例を再確認して、 その上でそのビジネスの「基本知識」をおさらいしてからでないと 怖くて引き受けられないからです。 (当たり前ですが、基礎力=足腰が弱いプロジェクトは破綻しますから) そして、少しでも正確で本当の情報やデータを入手して、 毎度行われるプロジェクト会議での 経験・勘・度胸な言動を撃沈するためです(笑)。 …というのは(半分くらい)冗談で、 本当はリスクを整理して明確化して 解決策を検討できるようにすることです。 それで解決できそうならば「GO!」で、 ダメなら「プラン変更!」となります。 同時に、そもそもクライアント側が こうした一連の進め方に同調できるのかどうか?も、 見極めなければなりません。 現に、こうしたスタイルが面倒で あくまでも経験・勘・度胸(+コネ)を貫く経営者はまだまだ多い様子。 (今までの中国のイケイケGOGO!のバブル経済の中では それなりに通用したから、なかなか卒業できない人たち) こうしたことも、 あと数年して上海ディズニーランドが順調に伸びていけば それに伴って徐々に変化していくのでは?と思っています。 ★レジャーサービス研究所のホームページ★
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Last updated
2016/05/30 05:48:46 PM
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