楽KEYイングリッシュ

2005/07/27(水)15:29

新連載「2006年パイレーツを支える新貴族たち」 1 デューク登場

スポーツ(629)

12年連続で負け越しているMLBナショナル・リーグのセントラルディビジョン所属のピッツバーグ・パイレーツ。 今シーズンも44勝56敗。残り62試合で勝率5割を達成するには、37勝25敗でいかないといけない。勝率に直すと、5割9分7厘。今シーズンこの勝率以上を現在維持しているのはカーディナルズとホワイトソックスしかない。現実問題、無理だ。 そこで、パイレーツの残り試合の主な目的は、来季への戦力チェック。とはいえ最初から負けにいっていいわけは、ない。勝利を目指しながらも、来季使えそうな新人、若手を見極めなくてはならない。 そんな中の1人が、ザック・デューク投手(22)だ。現在マイナー組織AAAから同僚だった4選手とともに「インディ5」といわれているルーキー。しかし、その活躍ぶりはもう新人のレッテルを貼るにふさわしくない。 メジャー初登板は今月2日、ブルーワーズ相手だった。この試合こそ勝ち負けがつかなかったが、その後フィリーズ、カブスにロッキーズと3連勝。防御率は驚異の0.93。 彼にはこの春のキャンプから注目していた。もう少しで5番目の先発ローテーションに入るところだった。しかし、AAからいきなりメジャーより、AAAで経験を積ませてからでも遅くないと首脳陣が判断、ここまで昇格が遅れた。 しかし、エースのオリバー・ペレスが先月、試合でのふがいないピッチングに激昂して通路にあった洗濯物入れを蹴飛ばして左足の親指を骨折。戦線離脱を強いられた代わりとして、デュークにお声がかかった。 100年を越すメジャーでも、デュークという名前の選手は稀有。確かここ100年では2人目の投手だった、はず。日本語でいうところの公爵は、負けが込んでいるが過去5度"世界一"になっている名門チームの新貴族として主役となる時を迎えている。 まずは通算5度目の先発となる、明日のロッキーズ戦に注目だ。 続く

続きを読む

総合記事ランキング

もっと見る