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参考にしたのは 『積算実績データに基づく建設コストの分析』という資料 『平成14年度の国土交通省直轄土木工事(道路、河川、砂防、公園)における積算実績データ10,993件を基に、建設工事コストの構成を階層的に明らかにし、積算に利用されたコストの構成要素に関する分析を行った結果を紹介する。』というもの。 興味がある部分を抜き書きで紹介する。 〇金額の集計結果では、道路改良工事が約2,700億円で最も大きく、続いて河川工事( 約1,934億円)、舗装工事(約1,812億円)の順となっている。 〇工事件数では、道路改良工事が1,913件で最も多く、続いて道路維持工事(1 ,877件)、河川工事( 1,805件) の順となっている。 〇直接工事費は、機械・労務・材料それぞれの費用を積み上げて算出した金額であり、機械・労務・材料の構成比を求め分析することで、工事費に対して影響の大きな項目を洗い出すことが可能となる。 データの分類は、機械・労務・材料の他に市場単価と、その他の 5 項目で行った。なお、諸雑費やデータの名称などから他の 4 項目に分類できないものを、その他として集計した。 各費用の構成比を見ると、最も金額シェアが大きい項目が材料費であり、全体の 43.3%を占め、続いて労務費(27.6%)、機械費(11.6%)の順となっている。直接工事費の約 70%を材料費と労務費で占めているという結果が得られた。 〇工事区分別に労務費と材料費に注目した分析 機労材の構成比より、直接工事費の約 70%を労務費と材料費で占めていることがわかったが、土木工事では工事の施工内容によって機労材の構成内容にも違いが生じてくると考えられることから、工事区分別に労務費と材料費の金額シェアの分布に注目し、金額シェアの観点から、どの分野で何が全体コストに与える影響が大きいかを見ることとする。 工事区分別に見ると、材料費の占める割合が大きいのは、舗装工事(72.3%)、道路修繕(62.0%)、砂防ダム(60.9%)、電線共同溝工事(57.8%)、共同溝( 57.4%)、情報ボックス(56.8%)の順となっており、構造物の築造を主体とした工事内容のものが上位を占めている。 また、材料費の占める割合が少なく、労務費の占める割合が大きいのは、河川維持工事(68.2%)、道路維持工事(59.6%)、雪寒(45.2%)である。維持工事は、施設の維持管理を主とした工事内容であるため、構造物を主体とする他の工事に比べ材料費の割合が少なく労務費の占める割合が大きいと推測される。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017.03.24 07:26:33
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