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2022.09.08
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カテゴリ:B'z 楽曲レビュー

こんにちはー 駆け出しブロガー、らーきいです!
今回はB'zの15thシングル「Motel」を独自に解釈し、解説します!


印象的なギターソロから始まるやさしいメロディーは俗に言うB'zの暗黒時代(B'zのお二人が自虐的に「暗黒の時代」と言ったためだとか、、)にマッチした歌詞と相まって独特のバラ―ドとなっています。それでは早速歌詞を見ていきましょう!

(以下の太文字にあたる部分は出典: Motel /作詞:稲葉浩志 作曲:松本孝弘 からの引用です。)

たどりついた小さなベッドの上で
僕らは眠る
今日という日がまた消えてゆく
重ねてもはみだす心
安い石鹸のように磨り減らし

モーテルとはアメリカの道路沿いにある安いホテルです。レジャーのためというよりは、車で移動する人たちに向けて必要最低限の設備を置いた本当に宿泊するためだけのビジネスホテル、もしくはラブホテルに近いという印象ですね。さて、そんなモーテルにたどり着いた二人はその小さなベッドで眠ります。一日が終わっていくと実感する瞬間、心を合わせようとしても合わせきれないパートナーとの関係を「安い石鹸をすり減らしているようだ」と言っています。

ひとりじゃないから
汚れながら生きてる
罪に寄り添い アイツも泣くよ
星降りそそぐこのモーテルだけが
僕らを撫でてくれる

二人は汚れながら生きています。その罪と隣り合わせになりながら一緒に泣いています。それは一体どういうことでしょうか?(解釈は後述します!)

勢いないぬるいシャワーで
体を洗い流して
ただの独りよがりの禊ぎ
きれいな宝石(もの)だけを
愛した君は
それでも僕といるね

禊(みそ)ぎ:儀式として身の穢れや罪を洗い流し、不浄を取り除く・取り除いた、という意味で用いられる表現

サビに歌われた「罪」と対応しているのでしょう。その罪に対して禊ぎをしています。それはシャワーで体を洗うことに例えていますが、この旅自体を禊としているのでないでしょうか。今一緒にいる「君」は「きれいなもの=宝石やお金」を優先させる人だったのですが、今は旅する主人公と一緒にいるということでしょう、それはなぜでしょうか? (解釈は後述します!)

ひとりじゃないから
忘れながら生きてる
根雪のよな思い出が夢に出て
こらえきれずに塞がりかけた
傷をまた掻きむしる

根雪とは春まで解けることのない深い雪です。そんな思い出はとは忘れたくても忘れられない悪夢でしょう。それを忘れようとしているわけですね。せっかく忘れようとしてもどうしても忘れられずまた治りかけた傷が開いてしまうように思い出されてしまうのでしょう。これが前述の「罪」ともちろん関係しているのかと思います。

ひとりじゃいられないなら
奪いながら生きてる
何も返せるものは無くても
冷たい風が窓を叩いて
僕は君抱き寄せる
明日は何処へゆこう   
      

(Uh... It's a cruel world )  Can't you see?   (ここはひどい世界さ) 君にみえるかい?

(Uh... We can't get away)  We can't get away (Uh... We can't get away)  We can't get away... (逃れることはできない)そう、逃れることはできないんだ

(where are we going)  Oh ease my pain (どこに行こうか) 俺の痛みを和らげてくれ

(Uh... It's a cruel world)  Can't you see...  (ここはひどい世界さ) 君にわかるかい?

(Uh... We can't get away)  We can't get away... (逃れることはできない)そう、逃れることはできないんだ

(Tell me baby what it takes)  Oh Tell me baby  (ベイビー 教えてくれ、どうすれば)教えてくれ、ベイビー

Tell me baby what it takes... 一体何が必要なんだ、教えてくれ、ベイビー  作詞:稲葉浩志 作曲:松本孝弘

この歌の解釈はとても難しいですよね。罪や禊といった言葉が出てきますが、その罪が何なのかは全く触れられていないからでしょう。その罪に苦しんでさすらっている姿はクリアーに歌詞で見せています。この歌詞は稲葉さんが夏に終戦記念のテレビを見ていて、「どうしたら昔やった事に対して罪を償えるのか」と考えた時に浮かんだということがWikipidiaで語られています。

背景に戦争というテーマが入ると話が大きくなりますが、少なくともここでいう「罪」とはリスナーそれぞれが思い描く形で解釈を委ねられているということでしょう。過去に許されない事をやってしまった、今その罪とどう向き合えばいいか、歌詞が表現したいのはまさにそのことだと思います。ここからは僕の勝手な解釈なのですが、これは罪に苦しむ一人の人間の心の内を描いた歌詞かと考えています。つまり恋人と一緒に旅をしているという歌詞ですが、その恋人像は思い悩む自分自身であるという解釈です。たどり着いたモーテルの小さなベッド」とは人が誰しも考えてしまう過去の罪に対する不安のようなもの。そしてモーテル自体も仮宿であり、ずっとは続かない生活を指します。そこでは普段気丈に振舞うの自分の心境と「重ねてもはみ出してしまう」過去へのうしろめたさが交錯するのです。

いくら後悔しても、または正当化してもその努力と苦悩は「安い石鹸のように」自身の心をすり減らしていくのでしょう。その罪はシャワーを流すくらいでは一緒には流せません。体に染みついているのです。それが「忘れようして忘れられない根雪のような過去」ですね。ここで歌われているパートナーとは前述の通り主人公の過去へのうしろめたさや良心を象徴します。「きれいな宝石だけを愛した君」は利己的であり、もしく金銭や富を優先して罪を犯した過去の自分自身ではないかと思うんです。「主人公と君」が歌詞には歌われていますが、舞台は一人の人物の心の中、というわけです。

そこで最後のサビをもう一度見てみましょう

ひとりじゃいられないなら
奪いながら生きてる
何も返せるものは無くても
冷たい風が窓を叩いて
僕は君抱き寄せる
明日は何処へゆこう

ひとりじゃいられないなら」そう、聞いていれば「いやいや、2人で旅行中でしょうが」とツッコみたくなりますが上記の解釈を当てはまると一人なんです。一人で大きな罪に対してひたすら苦悩しているわけですね。人は生きているだけで他人や環境からいろいろなものを奪って生きているということを「罪」としているのでしょう。それに対し苦悩し自分自身の犯した罪、過去、うしろめたさ(=総じて「君」と歌詞では表現)を抱き寄せます。「 明日は何処へゆこう 」からは悩みの果ての絶望を感じさせる歌詞です。

最後の英語歌詞の意味も主人公の苦悩をこれでもかというほど表現しています。逃げられない、この痛みをどうにか和らげてほしい、その一心が歌われたとても救いのない歌、それがこの「Motel」に込められた意味かと思います。

終わりに!

いやー すみません、かなり独自路線というか、勝手な解釈となってしまいましたが、タイトルにもつけている通り「独自に解釈&解説」ですので、、、、不倫路線とか、いろいろ考えたんですが「君」の姿がなかなか現実のパートナーとして像を結ばないので「幻想かな?」とか考えてしまった末の解釈です。まあ、一つの考え方としてとらえていただければありがたいなあ、と思いま



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最終更新日  2022.09.17 01:38:37
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