ルーシーです。
新聞朝刊の一般人投稿欄で
福島の原発区域から越した子供がいじめられた事件をきっかけにしたおじいさんの投書があって
「いじめの形態や経過などを複雑に考えるよりも
誰がやったやられたで単純明快に捉えるべき」というように締めくくられていたので
色々と思い出していました。
確かにいじめ自体は言語道断許されるものなどありませんが、
単純明快に捉えられるいじめなんてなかなかないんじゃないかと思ったのです。
個人的な話で占められてしまうので新聞への投書は控えましたが。
私が小2の3学期から卒業まで通っていた公立の小学校は
我々の学年はずっと1クラスしかありませんでした。
そして、ずっと卒業まで嫌われいじめられていた同級生の女児Yさんがいました。
アスペルガーな私がここの小学校で全員100%からはいじめられなかったのは
既に彼女にクラス皆の矛先が向かっていたからかもしれません。
Yさんが嫌われていた主な理由は
タイルシール、キャラクターのシャーペンなどの文房具よく同級生から頻繁に盗み、
図工で同級生の作品を盗作してばかりで、
遊びの交渉事で自分の意見が通らないと癇癪を決まって起こすからでした。
上記の盗癖・盗作癖などは保護者も担任も把握してません。
そして、彼女は吃音症(吃音は発達障害との併発が少なくない)があったので
未診断の発達障害が隠れていたのかもしれません。
文房具に関しては、本当に欲しかったんだと思います。
無駄に厳しい家庭だったらしく、買ってもらえなかったのでしょう。
おまけに、兄と弟に挟まれる間っ子なのであまり親に可愛がられていなかったのかもしれません。
こんな感じで当時Yさんにはクラスに味方が全くおらず
小4くらいから本格的にクラス総攻撃の激しいいじめが始まりました。
小5の3学期くらいに担任から女児だけが全員一緒に怒られたのですが
Yさんの盗癖・盗作癖と癇癪は収まらないので相変わらず嫌われ続けていました。
担任は、Yさんの吃音症で激しいいじめを受けていたと思っていたらしいです。
ここでの問題は
- Yさんは盗癖・盗作癖と癇癪で味方がいなかった→小4からクラス中の不満爆発でいじめ
- 毎年どの担任もYさんの問題行動を把握してなかった
- 担任はいじめに至る経緯を知らないので、Yさんは吃音症によっていじめられていると思った
- 担任が女児だけ全員を怒ったことでいじめはとりあえず止まったが、Yさんに味方は相変わらずできなかった
- その人間関係のまま同級生の9割が同じ地元の中学へ進学
こんなのをどうやって単純明快に捉えられるでしょうか?
そもそもクラス替えが全くない少人数学年なのに
どの担任もクラスの人間関係を把握できてないのです。
どんな相手であってもいじめはしてはならないし
そもそもいじめは子供同士の「犯罪」を婉曲的に言った言葉です。
しかし「単純明快に捉える」のは無理があります。
そもそも、単純明快に捉えて一時的に加害者を制裁だけして
どこまで解決できるのだろうかと疑問でした。
Yさんには行動に対する適切な療育が必要だったのではないかと今更思います。
次回更新日:12月2日(金) いじめの話の続き