映画版『いばらの王 -King of Thorn- 』を観ました。実は2回目。
初めて観たのは高校1年の時に劇場で。
初見では話の展開を理解できませんでした。
ランチの直後に暗い映画館で観たもんだから満腹で眠かったし、
頭が冴えていても一発で理解できなかったでしょう。
後から原作漫画を買ったり他の人のブログ感想を読んで理解しようとしました。
漫画と映画で全くお話が異なるのですがね。
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以下、感想と話の整理。ネタバレ注意。
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感想
双子の愛が暴走したんだなって印象だった。
ヒロイン・カスミの声とアリスの声とティムの可愛さだけが癒しだった。
カスミの声は花澤香菜さんが当てているので
「ああ!まゆしぃが喋ってる〜〜!!」
みたいな気持ちでした。可愛い。
アリスの声は久野美咲さん。
美少女アニメの媚びた女児の声というよりは
海外の実写映画の吹き替えのような子供の声のようで、
そこが良い。
ティムはゲーム脳な言動でキャサリンを苛立たせていましたが、
観客の目線だと
逆にその無邪気さとKYさ(死語かな?)がギスギスした空気感を和らげているように見えました。
問題なのは話の後半。
カスミとシズクは一卵性双生児で顔がほぼ瓜二つ。
カスミのトレードマークであるメガネも、たまにかけてなかったりするから混乱しました。
つまりどういうことなの
双子はどちらもメデューサに感染している。
しかし双子のうちカスミだけがコールドスリープに当選。
コールドスリープの城までシズクも付き添いで一緒に行った。
カスミとシズクは口論で押し合いへし合いしたら、
勢い余ってカスミは崖から落ちて死んだ。
シズクは発狂。メデューサによるオルタナティブを生み出す。→シズクは「適合者」
「適合者」であるシズクは城の地下のハイエンドラボに運ばれ、
統括管理制御システム・アリスの管理下で実験体になる。
しかしシステム・アリスをピーターが落とした。
システム・アリスの管理が及ばなくなったシズクは暴走。
シズクのオルタナティブである
いばらやモンスターで城中を埋め尽くし、
死んだカスミのコピー(作中で活躍するヒロインはこいつ)をも生み出す。
話の冒頭でカスミがコールドスリープのカプセルに入る前の展開があるが、
あれはカスミのコピーに埋められた記憶と考えられる。
よくわからないところ
- 「オルタナティブの寿命は半永久」とヴェガが言い残している。
でもモンスターはシズクのオルタナティブであるはずなのに
作中で石化して死んでいる。
- 崖の下のカスミの遺体をハイエンドラボに誰がどうやって持ち込んだのか。
どうせシズクのオルタナティブのいばらで運べるんだろうけど。
よくわからないところについて誰か詳しくレクチャーしてくれないかなあ。
話がわからなくてもCG表現の技術が当時の最先端をいっているので、
眺めるだけでも楽しめます。