イギリスのティータイムでは「バッテンバーグケーキ」というパウンドケーキ(?)がおなじみだそうです。日本のティールームや喫茶店では見たことがありませんが、カナダの本屋で売っていたティーフードのレシピ本に載っていました。
切り口がピンク色とクリーム色の2色になっているのが特徴的なバッテンバーグケーキ。実践するとき、作り方で困りました。
先述したレシピ本では
「スクエア型のケーキ型の真ん中に、アルミの衝立を自分で作って立てましょう。衝立を立てて片方にクリーム色の生地を、もう片方にピンク色の生地を流します。」
と書かれていたのですが、衝立をうまく直立させられません。
そこで私は、ダイソーの紙製パウンドケーキ型を2個使い、2色の生地を別々に流し込み、一緒にオーブンに入れて焼きました。
<道具>
- 紙製パウンドケーキ型 12.5cm×6cm:2個
- 泡立て器
- ゴムベラ
<材料(1本分 12.5cm×6cm×約6cm)>
- 薄力粉:120g
- ベーキングパウダー:小さじ1
- バター:100g
- グラニュー糖:100g
- 卵:2個
- 牛乳:〜大さじ2(好みで入れる)
- バニラビーンズ:適量
- 食紅:小さじ1/12
- アプリコットジャム:〜大さじ2(適量)
- 富澤商店のマジパンローマッセ:100g
- 粉糖:適量
<準備>
- オーブンを180℃に温めておく。
- バターと卵は室温に戻しておく。
<作り方>
- 薄力粉とベーキングパウダーを合わせて、2〜3度ふるう。
- ボウルにバターを入れ、クリーム状になるまでやわらかくする。グラニュー糖を加え、軽く白っぽくなるまでさらにかき混ぜる。
- 卵を溶き、卵を2〜3回に分けて入れ、混ぜる。
- バニラエッセンスを入れて混ぜる。
- ふるった薄力粉とベーキングパウダーを半分入れてゴムベラでさっくり混ぜ、残りも入れてさっくり混ぜ、牛乳を加えてさっくり混ぜる。
- 生地の半分を型に入れる。
- 残りの生地に食紅を入れて混ぜ、もう片方の型に入れる。
- 180℃のオーブンで30〜45分焼く。生地の表面の中央が盛り上がり、割れ目ができる。
- オーブンから取り出したケーキは型に入れたまま10分以上、そのままにしておき、その後型から出し、網の上で冷ます。
- ピンク色ケーキとクリーム色ケーキそれぞれを2本ずつにカットする。厚さを揃えておく。
- 作業台と麺棒に粉糖をふるう。作業台にマジパンローマッセをおき、2mm程度の厚さに麺棒で延ばして広げる。
- カットしたケーキの長い面の四方にアプリコットジャムを塗る。
- マジパンの上にケーキを縦横2×2におき市松模様になるようにおく。
- マジパンでぐるっと覆い、はみ出した部分を切り取る。(終わり)
クリーム色とピンク色の目立つ外見ばかり言及されがちなバッテンバーグケーキですが、味は万人ウケしそうなバランスのとれた美味しさです。バターと卵が濃いスポンジケーキとマジパンのアーモンドの風味を、アプリコットジャムの酸味が締めてくれます。
スポンジを包むマジパンは「普通のマジパン」を使うのですが、富澤商店さんのマジパンローマッセで甘みを抑えました。普通のマジパンよりアーモンドの割合が高いのです。また、富澤商店さんのマジパンローマッセは加熱しなくても食べられるので、そのままスポンジを包みました。