マイルドなアスペの独り言

2020/06/26(金)22:52

どうせ私は会社の戦力じゃないから関係ない

発達障害(54)

6月下旬といえば株主総会の季節ですね。あちこちの企業でも自分の勤め先企業でも、投資家向けに経営状態を説明する会が開催されています。 投資家向けの説明資料は従業員も見ることができるので、もちろん読みます。 この事業は今年は赤字…コロナでもこっちの事業は頑張っている…COVID-19の影響で現存が激しいから今年の採用の計画は減らすつもり…女性管理職の割合伸び率は…バブル時代に大量採用した世代の従業員が一気に退職する…障害者採用は法定雇用率を達成し… 説明がてんこ盛りです。勤め先の会社は、障害者採用の法定雇用率は今のところクリアしています。 そう、私は障害の法定雇用率を達成するために雇われています。人材・人財というよりも備品のような立場です。私が会社にいて、職場に迷惑をかけたり足を引っ張ることはあっても、戦力として見込まれてはいません。一方で障害者という文脈なしに採用された人間は、新卒も中途も大事な戦力として見込まれます。 自分で障害者採用のドアをノックしたのだから、障害者として働いていることに後悔はありません。むしろ障害者として雇っていただいているおかげで気負いなく職場の人間とコミュニケーションを取ることができます。感謝しています。 それでも毎年、投資家向けの経営状況の説明資料を読むと、「私は会社にいてもいなくても変わらない。会社にダメージを与える可能性はあっても、会社の戦力にはなり得ないのだ。それは世間に対しても同じで、私は社会に何一つ影響を及ぼさないし何も残していないのだ」と切なくなります。会社がいくら発展しようと傾こうと、私は何も影響を及ぼしてないし、どうせ私には関係ない、とついつい考えてしまうのです。

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