孫コール孫プレッシャー攻撃はなぜ不快か
現在23歳のルーシー、医学的に妊娠・出産に適してそうな年頃です。尤も、私は自分の腹から自分の遺伝子を継ぐ子は生みたくないし(本記事では理由を省略)、孫コール孫プレッシャーなる攻撃は高校1年生の時から受けております。なぜ、孫が楽しみ攻撃はこんなにも苦しいのか。田舎出の保守的な我が家は、毎年GW・お盆・年末年始に親戚一同で集まります。高校1年の時のGWの時。真っ只中に居間で大伯母が皆いる中で微笑みながら言いました。「もうルーシーちゃん高校生か。早いのう。子供を生むまであっという間やでな」この時、胸がざわつく不快感を覚えました。でも、何で気持ち悪いのか。子孫繁栄そのものは普遍的な望みであるはずなのに。高校生が内心の不可解なものを言語化できるわけはなく、気持ち悪さだけが胸に残りました。ある日、テレビ番組で大家族の生活を追ったドキュメンタリー番組を父が観ていました。私も傍に座って観ていたら、父が「ルーシーちゃんも子供いっぱい生んでくれよ」ってニコニコ言うのです。うーんと気持ち悪くなり、ついつい「お父さん気持ち悪い!やめて!」と怒ってしまいました。父は不可解な顔でしたが。なぜ、孫コールはこんなにも苦しいのか。「女は愛でバカになる」(田嶋陽子著)にヒントがありました。【中古】 女は愛でバカになる 集英社be文庫/田嶋陽子(著者) 【中古】afb価格:129円(税込、送料別) (2018/5/1時点)(前略)こうして法律を見ても、女の子宮は国のモノであり、男たちのモノであり、道具であり、管理すべき対象だということがよく分かる。田嶋陽子(2003). 女は愛でバカになる. 集英社be文庫. p45. ll3-4親たちまで、自分たちで計画出産しようとしている共働きの若い夫婦に「早く孫の顔が見たい」などとプレッシャーをかけている。ヨメの子宮は自分の家のものだと思っている。田嶋陽子(2003). 女は愛でバカになる. 集英社be文庫. p.52, ll.2-3自分の子宮は、自分の体の一部。どう使うかは自分が決めていい。母になる以外の生き方で国や家族に恩返しできる。この本を読むとそういうことがわかります。孫攻撃が不快なわけは、自分の体なのに他者に使い方を口出しされることに対する潜在的な警戒心なのではないでしょうか。母は以前に「あなたの体はあなたのものじゃないの。家族、ご先祖様、命を繋いできた皆のものなの。だから、好き勝手に生きちゃダメ」と語っていたので、ドンピシャです。そうやって家族、親族、国に抑圧されてきた女性の矛先が無意識でより弱い自分の子供、特に女児へ向かう。虐待こそしないけれど言葉や態度や方針で女児を抑圧する。こじれた母娘関係が日本中に発生するわけです。どういうわけか、男児は母親の異性だからか、女児よりも母親のサンドバッグに終わるケースが少ない気がする。田嶋さんの著書では「愛という名の支配」が似た内容です。こちらの方がもっと歴史を絡めた深い語りになっている。愛という名の支配 [ 田嶋陽子 ]価格:2160円(税込、送料無料) (2018/5/1時点)