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カテゴリ:詩心のある風景
思春期の頃に深夜放送で観た外国映画の中で、今でも忘れられない作品がいくつかある。 内容は詳細にわたり覚えているわけではない、というより、殆どの物語は忘却の彼方であり、おぼろげなイメージの断片のみが記憶として浮かび上がってくるというだけなのだけれど、それにも関わらず、理由はよく分からないが、いまだに時折、ふと思い出すことがある。 そうした外国映画のひとつが、「灰とダイアモンド」。もうひとつが、「長距離ランナーの孤独」。このふたつは東欧だったかソ連だったか、そうした地域の白黒映画だったような気がする。 あとひとつ加えれば、フランス映画の「冒険者たち」といったところだろうか。これは確か、カラー映画だったように記憶している。 そんなことを思い出していたら、ふとフランス映画の「冒険者たち」をYOUTUBEで検索してみたくなり、数分後、次の映像が目に入った。 ↑ Les Aventuriers というのは、邦題である「冒険者たち」のフランス語のタイトル。すごく懐かしい・・・というか、そうした懐古的な感覚よりも、不思議なことに、「なんて格好いいんだ!」という清清しい想いが湧き上がった。映像はカラーではあるが確かに古さを伝えている(実際に、かなり古い映画である)、が、なにか強烈に新鮮な、いまだ色褪せることのない斬新な、あたかも永遠に変わることのない海の青さのような ”何か” が画面いっぱいに豊かに息づいている。 これはいったい、どういうことなのだろう。どのように説明づければよいのか。とても不思議。温故知新ということなのか。 まあとにかく、心に勇気の火が灯ることは確かだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015.02.18 23:37:39
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