ロベルタ先生と子供達 ~ハーレム街のキラキラ星~
「ハーレムのヴァイオリン教室 ~ロベルタ先生と50人の子どもたちの奇跡~」という、ドキュメンタリーがあります。教師の実務経験の殆どない,臨時教員のロベルタ・ガスパーリさんがアメリカでも物騒なイーストハーレムの小学校でヴァイオリンを教え始めたいきさつ、そして50人の教え子たちとともにさまざまな困難を乗り越えながらも音楽の殿堂・カーネギーホールでの演奏を果たすまでの13年間の軌跡の物語です。メリル・ストリープ主演の「ミュージック・オブ・ハート」。この映画の原作のドキュメンタリーです。魔法の物語の実在の登場人物達が総出演。アイザック・スターンやパールマンといった超有名なVn演奏家も登場します。素晴らしい内容です。 「ロベルタはすごく厳しい人だとすぐにわかったわ。 役作りをする時、彼女の鋭さをたくさん取り入れたの。 (しかし、厳しい言葉を支えているのは、) 教え子に対する彼女の大きな愛情であり、 教え子たちの彼女に対する敬愛なの。」 (メリル・ストリープ)僕は映画「ミュージック・オブ・ハート」に、いたく感動した後このドキュメンタリーに出会いました。「ミュージック・オブ・ハート」に描かれる少しだけ大袈裟に感じる部分がごくごく自然に、先生と子供達の物語として描かれていて僕は、こちらのドキュメンタリーの方が気に入っています。カーネギー・ホールといえばあの有名な映画「カーネギー・ホール」で知られるように当代切っての一流の演奏家しか立つことの出来ない舞台。日本の感覚でいうと年末の「紅白歌合戦」のような舞台(びみょうに、ね・・・^^;)。そのような舞台で危険なハーレム地区で育った子供達が演奏を果たす・・・普通なら、あり得ない話です。そんな、あり得ない話が、どのようにして実現してしまうのか。物語は、そんな疑問を素晴らしい子供達の笑顔と共に見るものに語ってゆきます。興味を持った方は是非、鑑賞して下さい。何故、ロベルタ先生は教え子達とカーネギーホールの舞台で演奏する、なんて途方もないことを考え付いたんでしょう?。奇をてらった意図を以って、ロベルタ先生は子供達に大きな目標を与え、共に進んだ訳ではありません。ロベルタ先生は次のように、話しています。 「(楽器に取り組むことによって)子供たちは集中することを学ぶわ。 それは精神を鍛えることにもなるの」 「音楽や芸術教育は多くを与えてくれるだけでなく、 私たちに、学んでいる子供の心に触れさせてくれるの。 そうしてその子の本当の姿が見えてくるものよ。 音楽や芸術を通して触れ合えば、その子の心をしっかりつかめるの。 そうできるとは全く予想がつかなかった子供でさえ、音楽を通して表現できる。 彼らは自分を見つけ、自分を誇らしく思うようになる。 私たちが子供たちにしてあげられる一番大事なことは、 彼らが自分を信じられるようにしてあげることよ。 努力すればできるということをね。」 (ロベルタ・ガスパーリ先生の言葉より) ~自分を信じられるようにしてあげること。努力すればできるということを~それをロベルタ先生はヴァイオリンという楽器を通して、子供達に教えようとしていたのでした。 「教育と音楽、あるいは教室における音符の魔法」昨日に僕は、このような言葉をキーワードに「何か」を発見しよう、、、などと無謀なことを企てていました。教育とは無縁の立場にいる自分がおいそれと、それらに関して云々するなんて実は無茶な話だと考えますし、それこそ「無駄な努力」というものでしょう。しかし何かを伝える、共に努力し進んでゆくそんなことの大切さ・有意義さ、を自分なりに考えることは自分の未来に対して、非常に有効であるかもしれないというそんな可能性も感じてしまうので明日も「ハーレムのヴァイオリン教室 ~ロベルタ先生と50人の子どもたちの奇跡~」について考えたいと思います。ではでは、また明日(^^☆)ロベルタ先生自身のHP(英語)を見たい方は以下を訪問して見てください。子供達のキラキラとした笑顔に出会えます。勿論、ロベルタ先生にも。(^^)ロベルタ先生のHP映画「ミュージック・オブ・ハート」に関しては映画「ミュージック・オブ・ハート」公式HP