2009/10/08(木)09:25
安井清子さん講演会☆ラオスの子どもたち
幼稚園で主催する講演会がメディアテークで行われました。そのためお預かり保育がタダということもあり、検診の後ブラブラしつつでかけました。
安井さんは人生の長い時間を使ってラオスのモン族、難民の子どもたちに絵本の楽しさをプレゼントしてきた方です。モン族は文字を持たず、その上安井さんもモン語が全くわからない中で試行錯誤をして、絵本は絵を見るだけでなく、物語があるのだということ、そしてモン族の民話を刺繍で絵本にできるようにまでなったのだそうです。
モン族の子どもたちの写真や映像を見せてもらいました。子どもたちが水汲みや水牛の世話をしています。両親が不在の時は2週間でも自分たちで食事を作り、家畜の世話もします。3~4歳くらいの女の子が2歳くらいの(体の大きさがそれほど変わらない!)弟を背負って図書館まで歩きます。重くてずりおちても歩かせることはせず、おぶってやるのです。私だったら「アンタ、歩けるでしょうが!」と言いたくなります。
子どもって責任感が強いんですよね。自分の子を見ていてもそれはわかります。でも、日本では自分がそれをやらないと家族の生活が成り立たないというところまでは普通要求されないですよね。ここでは子どもが子どもの中で育っているという印象が強いです。安井さんは忙しいモン族の子どもが子どもらしくいられる時間を作りたいという思いもあって現地での図書館の設立に携わってきたそうです。
映像を見る限り服はみすぼらしいし、髪もボサボサ、とても貧しい村なのがわかります。でも、子どもたちの笑顔がほんとうにまぶしい!日本の子どもたちだけでなく大人の私たちが便利さと引き換えにしたもの、特に子どもたちにとって本当に幸せなのはどういうことなのか、ちょっと考えさせられました。