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気持ち良くながれる

気持ち良くながれる

呪いの館欠陥住宅

具合い悪いいのは風邪だったのか?!
今日は買い出し(おこもり準備)に行こうと思ったけれど
あまりにも気持ち悪かったので寝て過ごしました。
食事も軽めに、自分に優しくしてあげないとね。 笑

昨年仮契約していたお家をいよいよ買う事になったのは
今年の初め。(もう解約したけどね)
仕事場を兼ねた家を前々から欲しがっていた旦那ちゃんは
おしゃれ~なそのお家を少々あせって購入することにした。
私はゆっくりタイプなのでもっと時間を掛けたかったけれど

「お前みたいな愚図は一生家なんか買えない!」と

頭に血が上った旦那ちゃんに暴言を吐かれてだまってしまった。旦那ちゃんは猪突猛進型だからもうどうにも止まらない
状態だった。

そのお家は今の家のそばでこの辺りにしては珍しく静かな
一角に建て売り住宅として売りに出された。
売り主はこのあたりでいわゆるデザイナース住宅という
おしゃれ~なお家をてがけている会社。
白とグリーンを基調に曇りガラスをポイントにした
そのお家こそ欠陥住宅の見本市のような家だった。

最初に異変に気づいたのは私。

テラス側の手すりがあまりにも雑で危険なので作り直し
を要求していた。だって窓は下まであるのに手すりは横に
棒一本よ。落ちちゃうじゃん…
引き渡し後も手すりは作り直すという念書をとって無事契約
した。

夜出先から新しいお家を見に行ってみた。家に入るなり
言葉を失った。

フローリングの床がボコボコ。
金づちでたたいた跡が無数にある。
はまりの甘いフローリング材を無理矢理はめこもうと
したのだろう。目地に沿ってボコボコしていた。
すぐに不動産屋さんに電話。
翌朝業者を含めて家の点検をすることになった。

半地下(実は半地下ではなくほぼ表に出ている。つまり
違法住宅)があるので玄関は道路から何段か階段をあがった
所にある。通りに面したガラスには横にだーっと割れ目が。
あとでこの家の基礎が傾いている為にガラスに圧力が
加わった為に割れたのではないかとも言われた。

こんな状態で引っ越しは出来ないから、家の不都合を直す
までの家賃や引っ越しのキャンセル代等を全て売り主に
負担するよう要求した。また売り主、不動産会社と私たちで
家中の点検をすることになった。

出てくる出てくる…

壁がボコボコとしているのは壁紙を張る前に釘や下の木地を
パテでならしていないせいだった。
サイズの会わない釘をドライバーで無理矢理窓枠にねじ込ん
であるので窓枠はがたがただった。
ペンキを塗る前に下地を整えていないから手すりも
ボコボコ。キッチン脇のグレーチングは角が欠けてガキガキ
していた。

ここには書ききれないくらいの外見上のボロなんてこの先
出てくる構造上の決定的な欠陥に比べたらかわいいもの
だった。

何度も不愉快な会合を重ね、あらゆる知人に知恵を借りた末、欠陥住宅に詳しい弁護士と調査士の方のお力を借りる事
が出来るようになった。

専門家の見る所はやっぱり違った。
床の状態を見るために天井を開けてみる。

基礎のレベルが合っていないのでコンクリートの基礎と
土台の木材の間に隙間が出来、それを補うためにパテを何重
にもうめてあった。
つまり家は刻一刻と傾きを増していたのだ。

偽の半地下のために出来た斜めのガレージは道路よりも
低いので雨水をくみ出す為の排水ポンプがあった。
これが本当に動くのか誰も知らなかった。

結局生活排水全てがこのポンプの所に集中してしまうことが
解った。つまり大雨が降ったりお風呂の排水やトイレ
排水などが重なればガレージに汚水が溢れてしまう。

毎日毎日だまされる恐怖や逃げられる恐怖を抱えて
業者との折衝が続いた。

結局奇跡的に契約を解除できてこの家とおさらばした。
最後まで売り主は反省なんてしていなかった。
慰謝料では聞こえが悪いからと損失補填という形で
少しばかりのお金が出た。
今この家に住んでいる人を見かけた。
心が痛む。

あれから旦那ちゃんの心は疲れきってしまい、仕事上の業者等とのやり取りで簡単に切れてしまうようになった。
そして実の母親と(金くれおばば)大けんかした。
精神状態の増々悪くなった旦那ちゃんは子供が出来にくい
体質である事にもボロボロになった。
そうして元々きしんでいた私との生活から逃げ出した…

あの欠陥住宅の証拠写真は一杯ある。
その中の一枚に映っていた無気味な影。

言葉に出す前に旦那ちゃんもわたしも何が映っているのか
直感で解った。

この業者に苦しめられた人々の積もりに積もった怨念だったと思う。


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