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旧はぽん通信

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2011年04月26日
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カテゴリ:其の他 想うところ


    私たちが石巻に滞在した一週間は、悪天候続きであった。

    その一週間で、桜がほぼ満開近くまで咲いたとは言え、


    強風
  
    雨
 
    雪!!

    低温


    そして、スギ花粉アレルギーを持つ私は、

    大いに粉塵を口で吸ってしまうほど、完璧な鼻づまり。

    これは、相当苦しかった。

    重いヘドロを運ぶよりも、両鼻がふさがっていることの方が

    体力を消耗する。
    



    東京の生活で、放射能汚染を気にして

    雨に濡れないよう気を使っていた自分が、

    ここでは小雨の中、泥水と格闘していて、

    雨粒を気にしている場合ではなくなっていた。

    



    ボランティアとして被災地に入るからには、

    寝床、食糧、すべて自分たちで用意する。



    幸い、うちのチームのリーダーが

    キャンプ生活の達人であった。

    私たちは、彼から色々と大事なことを教わった。



    食べ終わった後の食器も、禅のお坊さんさながら

    食後に飲むお茶で洗い流し、それさえ飲み干すと言ったような一週間を過ごす。

    おかげで、うちらのチームは、食器を洗うための水、洗剤は必要なかったのである。


 
    一週間、風呂なし。

    一週間、ラーメンとカロリーメイト、時々、乾パンの食事。

    一週間、肉体労働。

    一週間、禁酒。 当たり前だ。



    そして、自分たちで出したゴミは持ち帰り。

    バス到着場所から最も自宅が近い私が、

    チーム5人分x8日間分の生ゴミを持ち帰るのを買って出たが、

    電車を待つため駅に立つ中年女の姿は、何処から見てもホームレス。



    それが、何か?

    ishi 10 


    
    いくらドM級な私、貧しいことに憧れる私でさえ、

    かなりの手ごたえを感じた八日間。

    


    それでも、私たちにはそれを一緒に乗り越えるボランティア仲間がいて、

    一週間もたてば、帰る家があって、

    待っている家族、友人がいて、

    日常の生活に戻ればいいだけなのだ。



    そんな時、被災された方々、まだ避難所にいる方々、大事な人たちを

    亡くされた方々を思うと、このボランティア生活なんて

    爪のあかほどの不便というもんだ。

    


                               ishi 2




   
     


 
    





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最終更新日  2011年05月05日 18時26分09秒



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