2006/12/24(日)19:45
Christmas Time
薄っすらと白い雲の筋が まもなくの夜明けを知らせている
冷たい窓辺に顔を寄せると ひんやりと冷気が肌を撫で 火照る頬の蒸気で少し曇りだす。
窓は夕べの暖かさを まるで幸せの残り香のように露としてしたたり落ちて来て
指先でそっとなぞると 心の奥が 静かに熱くなるのが分かり
白い吐息は 外気の冷たさを伝え そして身体の中の熱さをも 同時に物語る
窓辺から覗き込む下界は ゆっくりと光が広がり やがて目覚め始める
「冬の街の美しい朝だ」
ドアを閉め出て行った人を 生まれたばかりの輝きの中で見下ろした
朝日が力強く差し込み つい眩しくて瞼が歪み 見失いそうになる
一息つきゆっくりと光に眼を馴染ませ
もう一度優しい懐を探して 窓を手でこすった。
軽く手を挙げ 微笑んでいるかのように 周りはキラキラしてて
大切なものは 凍てついた路面を足早に去っていく。
そっと窓越しのkissを・・・
昨夜 柔らかな暖の前で
『明日の夜はきっと 雪が降るよ 雪が沢山積もったら
あの丘の木のところまで二人で歩いてみよう 雪景色の街がきっと最高に綺麗だよ。』と
いたずら顔で あなたは言ったけれど
私は知っている。
あなたは ここにはもう来られない。
二人の世界は 美しい記憶のままで夜に融けて閉じた。
大丈夫。
私の生きてく道はちゃんとある。もうだいぶ前から意識はしていたし、
心に大きな愛と力を 今まで沢山積んできたから。
望みが何も無いわけではないけれど
聖夜のワインで 飲み込んで 飲み干して 「イブの今夜、降る雪に乾杯しよう。」そう心に決めた。白く埋め尽くして 全てを隠す。
何も無い真っ白な世界からまた始めるから 。 けれど 約束通り 私は一人であの丘へと登って
*******きしむ足元も冷たい頬も 感じずに清らかなメロディーを口ずさみ心に想い出を深く刻みながらひと時振り返ってみよう。********
木のふもとまで辿り着いたら 雪に埋もれた街を見下ろし
あなたが居るであろう 綺麗な光をみつめて祈る
まるで星空のような 街の灯に 少しだけ涙を流して 流してしまおう。
「こんな真っ白な世界のような 心になれますように・・・
あなたが いつまでもいつまでも 幸せでありますようにと・・・」
Happy Christmas For you ☆彡 いつしか 輝ける星になるまでと 祈り 願い 誓い新しき年とページが始まって行く。 PS.恋は目で見ず、心で見るのだ。 by,シェークスピア