|
カテゴリ:教育者の愚痴
甘やかさせすぎか、3年文型クラスの一部に、
「明日の試験は微分と微分係数で60点はあるかね」 しかも、 「今日は会議が立続けであるけど、委任して15時から一緒に勉強会をできるが・・・」 試験は13時半に終わる。お昼をとって充分勉強もできるし、試験にあわせてプリントもできる。 教務主任に本日の校務運営委員会を委任することを伝えて急いでお昼を片手にプリントを作る。15時に来てくれる生徒のためと思うと俄然、やる気が出る。 去年度までは試験前は極力、全学年、勉強会を2時間以上、やってあげていたが、今年は情報部の主になり、初任研も抱えている手前、自分の教えている全学年はできなかった。 一番、試験勉強しない3年文型クラスに絞った。 その途中、試験が終わり、プリント作りも終盤を迎えた頃、3-3の女生徒3人・男生徒3人が情報部屋に来て、 女生徒A(交渉人)「先生、プリント、下さい」 イヌ「何のプリント?」 女生徒A(交渉人)「授業で配ったプリント」 イヌ「枚数きっちりであまりはないよ。ごめん。でも、3時から勉強会するからそれに間に合わせてプリント作っているから・・・」 交渉している女生徒の後ろの彼らの中から小声で、 XXX「ちぇっ。使えない、コイツ」 僕の耳には女生徒の声に聞こえた。 イヌ「コイツ、使えない?」 (なんだぁ? ) 恩を仇で返された気分。 女生徒A(交渉人)「先生、リピノート(副教材の問題集)をやったらいい?」 終始、笑顔で交渉し、帰った。 慌てて作るプリントはところどころ、問題も解答も印刷で余白エラーで抜けてしまったが急いで20部ぐらい印刷する。 プリント作成中のあの生徒のことはそっくりそのまま、彼らを指していることで15時から勉強する生徒とは無縁のものと思い込んで向かうと3-4の生徒が2人もいた。誰もいないこともありうる気がした。インターハイ前で定期考査最中でも部活練習をする女バレ・バスケ・女子サッカー。矛盾を感じまくる今年の3学年の生徒・教諭。 でも、普通の生徒が2人もいた。そして、もう一人3-3から1人来た。 女生徒B「先生、私も勉強、一緒にできる?」 ガムを食べながら出なかったら、”御利口御利口”と頭を撫でてあげた。 さらに問題をしながら、 女生徒B「去年度、おジィちゃん先生(退職者再雇用)が数学パズルしかしなかったから勉強ができなくなっている」 (うぅ~。カワユイやつ) そうして16時が過ぎた頃、M教諭が教室に来る。 「電話で”校務運営委員会に来てください”と」 ”教務主任め!” 結局、行かずに勉強会をした。疲れもピークに来ていたのか、黒板で3人相手に教えていると、僕の意思とは関係なく、大きな説明口調で、 「・・・・f(x)はホテルだから・・・・あっ、ごめんごめん」 眠気が重なるとよくある失言。 笑いながらまじめに17時まで彼女たちの勉強に付き合った。 女生徒C「明日の朝も先生、お願いしていい?」 もちろん、OKだ。このようにやる気のある子は馬鹿でも応援したい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[教育者の愚痴] カテゴリの最新記事
>このようにやる気のある子は馬鹿でも応援したい
↑ バカではありません。理解力がちょっと遅いか、 今までの先生方の指導方法(時間も含めて)が悪かっただけです。 向学心ある子供に教えるって、充実感ありますもんね。 分からなかった子供が「分かった、こういう事だよね」の一言で、教師は癒されます。 一生懸命説明して、「分かった」の一言で癒される。 (麻薬のようですが) イヌさん、程ほどに頑張れ!本分を忘れないで。 (2007年05月18日 10時34分07秒) |