2010/12/19(日)12:42
自分の脳を過信することなく愚直に記録に取っておく、それが凡人が行う将来の逆襲につながっていく
書評/神田昌典×平秀信「凡人の逆襲」2010年12月19日現在楽天ブックスに売り切れ中「楽天ブックスのページ」4点/5点この本によると多くの人が気づいていない事があると言います。気づいていない事とは「今あなたが経験していることは、宝の山である」ということ。「あなたの今やっている仕事が、実は何億円にも化けるのだ」「誰にも共通する陳腐な経験だ。しかし、この経験を金の延べ棒にかえることができる。そんな方法があるのだ」と言うのは「はじめに」(p5)にある記述。誰でも持っている経験を金の延べ棒にする方法について延々と述べているのが本書と言うわけだ。「今までの経験に市場価値を見出す技術、そして、その経験を売る営業力、すなわち、自分を売り込む技術にある」(p7)や「ただ、今までの経験をムダにはしなかった。ムダにしないどころか、全部利用したいと言った方がいいだろう。自分が任された仕事を工夫して成果を上げた。成果の上がった方法は記録しておいた。記録しておかないと、どんなにいいことでも忘れちゃうからね。そこに様々なジャンルの本から得た知識を加え、実践してきただけなのだ」(p23)あたりが、経験を金延べ棒へ変える方法を大まかにかつ端的に表している部分か。「成果の上がった方法は記録をとっておけ」と言うのが面白いですね。基本的なことでしょうけど、ほとんどの人がやっていないのではないでしょうか。多くの人が自分の脳を過信しているのでしょうね。でも人間の記憶なんてあいまいなんですよね。時間が過ぎ去ると案外覚えていない。下手をするとそんな事があったことすら覚えていない事も。だから記録をとっておくのは大切な訳ですね。納得。最後にいちばん気に入った部分を紹介して終了。今、あなたが会社でつくっているものは何でしょうか?商品?部品?そうではありません。会社でつくっているものは自分です。会社は自己実現の場だと思います。そうであるからこそどんな仕事をしていようと関係ありません。来るべき戦いのために、本物の自分をつくる、牙を研ぐ時なのです。(p236)参考・・・アメブロに書いた記事「今、あなたが会社でつくっているものは何でしょうか?商品?部品?そうではありません。自分です。」