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2004年10月02日
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米大統領選の第一回目のディベイトを、昨夜テレビで見た。
イラク戦争が間違いであったこと、「911」とサダム・フセインを強引に結びつけてイラク攻撃を強行した理不尽さ、国連など国際間の強調を無視した結果、アメリカが国際間の信用を失って孤立した点、早急な終戦宣言をしてからの米兵の戦死者数の多さ、などなどケリーは突っ込みどころ満載で、相変わらず「世界はサダムなしに平和になった」と主張するブッシュは終始守りの姿勢だったように見えた。

ブッシュはその中で、「flip-flopーフリップ・フロップ(立場をくるくる変える)」というケリーのあだ名を使って、いかにケリーがイラク問題に一貫した姿勢がないのか、難しい状況にある戦争の指揮官としての資格がないか、アメリカ大統領として適性がないばかりか、アメリカにとって危険であるか、などを訴えていた。ケリーはそれに対抗してベトナム経験などを持ち出して、自分はブッシュと違って生の戦争がどのようなものであるか知っている、だから今の危機を収拾する指揮官となる資格がある、というふうに、ブッシュの兵役詐称を揶揄するような発言もしていた。テロリストに対する戦いはケリーも全力をあげて続けていくという姿勢だが、ブッシュのやり方は明らかに間違いであった、という点を最初から最後まで強調していた。

テレビで見る限り、ケリーの方が発声もよく、明確な発言で分かりやすい。それだけに有権者から「人間としての信用度」が疑問視されているというのも分かるような気がする。低い声で笑顔を交えてとぎれとぎれに話すブッシュの訥々とした不器用な感じが、いかにも洗練された、ある意味「スノビッシュ」なケリーの話術より、アメリカの一般大衆にとって親しみやすく見えるのも理解できる。その点、ブッシュは国際問題など無知さ丸出しだったゴアとの4年前のディベイトより、巧みだったかもしれない。終わった後のCNN調査ではケリー氏に対する「好感度が増した」の回答も46%に上ったほか、60%が「ケリー氏の方がより明確に自身を表現した」と答えたそう。討論後の番組では、ブッシュがやや優勢だったと判定しているアナリストもいた。ディベイト終了後にそれぞれの妻と二人の娘たちが壇上にあがり、テレザ・ハインツとローラ・ブッシュが親しげに握手しているのも印象的だった。モデレーターのPBS「ニューズ・アワー」の司会者でジャーナリストのジム・レーラーの司会はとても良かった。ブッシュが例の調子でレーラーにジョークを交えて友人風に話しかけようとしても、一切「ノンナンセンス」の態度で受付ず、非常に公平だった。

長くアメリカに住んでいるが、民主党大会、共和党大会と熱心に見て来た大統領選挙はこれが初めて。前回も見たことは見たが、今よりずっと気楽に見ていた。
これほど世界が信用せず、嫌っている大統領が未だに自国で支持され、再選が予想されているという謎を少しでも読み取りたいと思っている。





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最終更新日  2004年10月02日 01時58分41秒



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