カテゴリ:まーしゃんたち
私生活の忠実なこちらのブログと夢の世界あんじゅちゃんのブログを巧みに使い分けておりますが・・。 現実的にものを考えたくないことが重なりまして丁度夏休みの時期でこれ幸いと放置しておりました、まーしゃんの母としてはあきませんねぇ。 まーしゃんは、相変わらずのマイペースくんです。 気に入らないとどこにでも寝転がるし、人が優しく優しくしても自分の関心のない事に関しては「ふん」という態度で・・やっぱり他人様からみると「かわいくないー」まーしゃんです。 まーしゃんには「広汎性発達障害」という病名がつけられています、いわゆる自閉症です。 対人関係を結ぶ能力がない、コミュニケーション能力の障害、思考柔軟性の障害(こだわり)が大きな柱の障害なのですが・・。 一見して分かりにくいのがこの障害のつらいところです。 故意にしているのか、故意じゃないのか・・・。 そこの所に境界線がひかれるのでしょう。 例えばまーしゃんが小学校のプールに行きたくなかったとします。 そこで彼なりに考えます。 「プールには入りたくない、嫌な場所には行きたくない・・。」 彼が考えついた隠れ家は・・。 そう。 「トイレ」でした。 耐震工事でガンガン音のしているプールの横を逃げるように走って・・。 トイレに逃げ込みます。 「はぁ、助かった。。。」 まーしゃんには、トイレの前で待っているほかの小学生の子供たちの姿など見えていません。 見えていないことが「障害」なのですから・・。 まーしゃんは、安楽な場所でほっと一息をついている・・・つもりです。 そうこうしている内に20分たちました。 トイレの前でうろうろする子供も出てきました。 周りが騒いでいる事実にまーしゃんは気がつきません。 しかし実際彼の前に待っていた事実は・・・。 ドアをガンガン叩かれて半ばトイレから引きずり出されて「いいかげんにしなさい」と怒った先生の姿でした。 ・・・僕は何にも悪いことしてないのに・・・ 涙目の彼が次に目にしたのが夕方彼を迎えに来たお母さんが児童会の先生にぼろくそに叱責されている姿でした。 「いい加減にしてくださいよ、お母さん、(教育がなっていませんね)、まーしゃんのおかげでトイレの前でみんな列を作って待っていたんですよ、みんなの迷惑になります!!」 故意じゃないのに。 まーしゃんは、母親が「少しまーしゃんと話をさせてください、どういうことでトイレに居続けたのか話をしてみます」というのを聞いていました。 まーしゃんは、語彙がほとんどないながらに母親に一生懸命説明しようとしました。 「プール、嫌やねん」 「プールの横の音がうるさいねん」(夏期休暇中小学校で耐震工事をしていてかなりうるさかったのでまーしゃんは耳を押さえながら登校していました) 「プールの後、しんどいねん」 まーしゃんにとってトイレは「ここしかない!」と逃げ込んだ場所だったのでしょう。 ただ・・惜しむらくは、そこは他人も共有するスペースだったので他人に迷惑を蒙らせてしまったのでしょう。 翌日まーしゃんを連れて児童会に行き昨日のことを謝りました。 そして。 まーしゃんがどうしてそこに閉じこもらなくてはいけなかったのか・・思いつくまま話してみました。 ・・・もしよかったら、まーしゃんが不安になったら、教室の隅っこでいいです、彼が安心して閉じこもれるような場所を作ってもらえたら・・ありがたいんですけれど、とお話した。 「まーしゃんだけ、特別扱いすることはできないんですよ、みんな共同生活しているのに!」 私は去年からまーしゃんがどうして「配慮を要する」子供なのかを伝えてきたつもりだったのだけれど・・この瞬間「伝わってない・・」と感じてしまいがっくりしました。 私はいい方に解釈してくれていると信じたかっただけにつらい思いになりました。 ・・あぁ、そうなんやぁ、やっぱりねぇ・・ 連絡帳に「今日は朝から勉強する態度ではなくゴロゴロしていました」と無造作に書かれていたり、私が仕事で遅くなっておじいちゃんにお迎えを頼んだとき先生が「ずっと寝てますわ、勉強もせずに、生活が乱れているんとちがいますか」とおじいちゃんに面と向かって言ったりするのを聞くと、やっぱりまーしゃんのことをたくさん知ってもらうにはいろんな表現でもっと声を大にして話していかなければいけないのだとつくづく感じました。 「勉強しなさい」といって自分からさっさと勉強する子供だったら何もわざわざ養護学級に入れていないよねと思いながら、とぼとぼ小学校の校門をくぐりました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007/08/28 09:41:47 PM
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