2183206 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

40歳から始まる人生

体重増加、ほてり、感情のむらといった更年期障害の症状を怖がってはいませんか? もうその必要はありません。

40歳から始まる人生があるということを教えてくれます。そして、その先の人生をより快適に過ごせるようになるのです。


女性の人生には不快な時期が結構ありますが、昔から多くの女性がじっと苦しみに耐える更年期という時期の陰で、閉経周辺期(更年期へと移行する数年)についてはそれほど良く知られていません。

しかし今日、女性は自分の状況を見極めその対処法を探るようになって、こうした人生の一時期のどちらをも落ち着いて受け止められるようになっています。

Change of Season(季節の変化)

更年期に近づく仲間たちは、アメリカにはいっぱいいます。

40歳から49歳の女性2千150万人近くがこの人生の一時期に突入しようとしています。この変化の最初の段階が閉経周辺期で、女性の卵巣が機能を低下し、できる卵子数が少なくなる頃に始まります。

この推移は4年から15年続くことがあり、ホルモンのエストロゲン、プロゲステロン、テストステロンが少なくなります。

閉経周辺期には、予想もつかない変化が絶えず起こり、ホルモン濃度も不規則になります。

この時期には、不正出血や不眠、寝汗、ほてり、感情のゆれ動きなども合わせて起こってきます。

閉経周辺期にある女性が50代前半になり、12ヶ月間続けて生理がなければ、そこで本当に閉経期だといえるでしょう。


More Research(研究の必要)

更年期障害の症状を緩和する、あるいは無くすアメリカの現代治療の代表格は、エストロゲンを主体に、二次的にプロゲステロンを使うホルモン補充療法(HRT)です。

ホルモン補充療法は、有効性と危険性を併せ持つことから、女性と医師をジレンマに追い込んでいます。

また、この療法によく使われるPremarin(プレマリン)のようなHRT薬剤は、妊娠しているロバの尿から作られるため、動物好きの気持ちを逆撫でしています。


Health Risks(健康上の危険)

閉経期は心臓病の危険が高まります。

8万6千人近くの看護婦を14年にわたって調べた研究では、エストロゲン補充治療(ERT)と心臓病との関連性を査定しました。

これによると、治療は動脈の閉塞を改善しないということです(N Eng Junl of Med2000年)。

骨もまた、閉経周辺期には目立って弱くなります。

65歳以上の女性8千人を調べた研究では、この年齢層の女性はかなり骨粗しょう症(骨が薄くなる疾患)に罹っており、また精神機能の低下を起こしていることが分かっています(Journal of the American Geriatric Society1999年)。

50歳頃、無侵襲骨密度テストを受けると、自分の骨がどのくらいしっかりしているかがよく分かります。

この時期はカルシウムや大豆をたくさん摂り、散歩や軽いウエイトリフティングといった運動もしていれば、骨が薄くなるのを遅らせることができるでしょう。

Soy―Women's Best Friend(大豆/女性の親友)

アジア地域住民は数千年も大豆を食していますが、西洋医学の専門家はようやく最近になって大豆の神秘を知るところとなりました。

北米更年期協会(The North American Menopause Society)は、大豆成分で、エストロゲンに類似した構造をもつ自然物質の植物性エストロゲンが体内の動物性エストロゲンの代わりをし、危険を招かずにエストロゲンの良い効果を発揮すると報告しました。

大豆の主要成分で、イソフラボン(ゲニステイン(genistein)とダイゼイン(daidzein))と呼ばれる自然化学物質は、体内のエストロゲン受容体と結合し、乳がんや心臓病、骨粗しょう症に罹る危険性を低くすると考えられています。

シカゴ、イリノイ大学は、大豆成分が乳がんを防ぐという研究報告を米がん研究協会(American Association of Cancer Research)会合(2000年4月)で発表しました。

ゲニステインとダイゼインはまた、更年期障害の嫌な症状を抑えコレステロールを低下する有効性を持ちます。

メリーランドにある米農務省(USDA)の研究所は、実験動物にイソフラボンを多く含んだエサを食べさせたところ、細胞の機能障害を防いだことを報告しました(Agricultural Research2000年2月)。

一方、Journal of Nutritional Biochemistry(1999年6月)は、ゲニステインが凝血作用を遅くすることで、心臓病の危険性を低くしたという報告を掲載しています。

Natural Methods (自然な方法)

更年期を自然療法で対処するという考えは、今やアメリカでしっかりとした地位を確立しつつあります。

タイム誌のようなメディアでも代替療法に注目しています。2000年7月17日号の特集記事によると、閉経期女性に対するHRTの代わりとなるものとして、植物性エストロゲン、大豆イソフラボン、ビタミンE、亜麻タネそして中国ハーブのトウキ(dong quai)を挙げています。

北米更年期協会は、中国でjing duanと呼ばれる快適な更年期という意味のものは、「気」というエネルギーの流れに左右されると述べています。

「気」の邪魔をしたり流れを変えると、更年期障害の症状となって現れるのです。

陰と陽(体内の冷たい力と温かい力)は健康に深く結びついています。

欧米の女性は陰の減少による影響を受けやすく東洋の女性より更年期障害の症状が現れるということで、体が熱を多く発散してほてりによく悩まされています。

こうした問題のため、中国医学で古くから使われている血液浄化強壮剤、トウキ(Angelica sinensis)は北米でも売上が一、二を争う中国ハーブです。

1800年代後半、このエキスは、PMS(月経前症候群)やほてりに効く「女性用強壮剤」としてヨーロッパで人気を博しました。

この植物性エストロゲンは、自然のエストロゲンに似た働きをするもので、生殖機能の調整効果を生み更年期障害の症状を和らげながら体を強くします(William Keller Prevention Guide to Healing Herbs2000年7月21日)。

トウキはまた、ホルモンのアンバランスを調整し栄養分を与えるということです。

植物エストロゲンと欧米の疾患を調べた予備的研究では、亜麻タネを引いたものが更年期障害の症状を緩和すると指摘しています(Annuals of Med1997年)。

植物性エストロゲンとイソフラボンが豊富に含まれるレッドクローバー(アカツメクサ)もまた、更年期の不快な症状を癒すもので、治療に高い評判を得ています。

更年期障害と関連のあるイースト感染を起こす女性に、レッドクローバーを薦める専門家もいます。

Menopause Relief(更年期に一息入れる)

閉経期間、およびその後、尿道感染(UTI)がよく起こります。1994年、ハーバード大学研究者グループは、天然のクランベリージュースを毎日約300ml飲む女性は、大腸菌が尿道細胞に付着せずUTIに罹る危険性が58%少なくなることを指摘しました。

高麗ニンジンもまた、エネルギーを増大し閉経期の女性に耐久力をつけるため使用されます。一方、ハーブのナツシロギクは、閉経周辺期によく起こる偏頭痛に使われます。

感情の揺れ動きには、セントジョンズ・ワートが軽度の鬱病や不安感の落ち込む気持ちを和らげ、カノコソウは睡眠を促進し不安感を解消します。

ハーブ専門家はまた、膣の乾きにシソ科メハジキ属植物を、ほてりや乳房の痛みを和らげるためプロゲステロン分泌を促進する野生ヤマノイモを薦めています。

Nurture Yourself (自分を大事に)

更年期に伴うストレスには、毎日瞑想を行うと、変わりやすい感情を落ち着かせることができるでしょう。

このタイプのストレス緩和は、まず始めにゆったり感を心の中に描き出すことです。

れに慣れてくると、持続効果を生み出します。

毎日同じ時間に20分から30分、静かに座って精神を集中させましょう。

筋肉や神経をリラックスさせ、呼吸や心拍、睡眠を改善します。

ストレス緩和として評判高い療法にはマッサージがありますが、これはエンドルフィンのような気分を良くする化学物質の分泌を増加させることで、幸福感が増大すると考えられています。

さらにマッサージは、ストレスホルモンのノレピネフリンやコルチゾールを減らしながら、循環も促進します。

鍼は刺激のツボに細い鍼を差し込むものですが、体のエネルギーチャンネル(経路)を介してエネルギーの流れのバランスを保つと考えられています。


Muted Melodies(音量を絞った曲)

いらいらする嫌な更年期を音楽でまぎらわせましょう。

クラシック音楽やオールディーズでゆったりすれば、呼吸が楽になり心身のバランスをとる一方で、深い瞑想の手助けになってくれます。

音楽は、痛みを和らげ血圧を低く睡眠を促進します。また、脳を刺激してリラックスを促すエンドルフィンを分泌させます(米音楽療法協会: www.musictherapy.org)。

更年期が波紋のように影響を及ぼしてくるとき、こうした自然療法が意識の中で目覚め始めます。

植物性エストロゲンの豊富な食品、ダイエタリーサプリメント、ハーブ、リラクゼーション術を組み合わせれば、大切な人生の中で変化を感じる、しかし、何かを得る時期を受け入れ、感謝し、意見を述べ、快諾し、賛美し、そして楽しむことさえできるようになるのです。

理解へのドアを開けてカギを放り投げ、更年期という節目に暖かい太陽の光を注ぎましょう。

この記事は米国健康情報誌 から抜粋されたものです。
This article is selected from Energy Times, and translated by EarthPure.Energy Times is published monthly by Energy Times Inc., a division of NATURAL ORGANICS, Inc.All rights are reserved.


© Rakuten Group, Inc.