3MIX(スリー・ミックス)
痛みが出ても数日経過程度なら3MIXで持ち直します。(数か月経過で歯髄息肉になっているものの経験もあります)ただし、3MIXの原法は使えません。覆髄(神経を覆う)には不向きだからです。ウチでは3MIXはセフゾン、クラビット、メトロニダゾール(糖衣抜き)等量乳鉢にて混合、これをアパタイト系ライニングセメント(商品名:ニュー・アパタイト・ライナー)に硬化する程度(耳かき一杯)混和して使用します。セメントは大きいスプーン1杯で作り、ディスポ・シリンジに詰めて適用します。歯髄の直上には多少軟化象牙質が残っても気にしません。カドウ周囲の接着に支障がなければ可です。直覆も間覆も非常に簡単です、成功率ほぼ100%!出血している歯髄もボスミン液で止血可能なら、OX等での消毒は必要なし、そのまま直覆OKです。この方法を使うようになって6~7年経ちますが、麻抜(神経を取る)は皆無。上手くいかなくて、感根処になることも数えられるほど少ない。もちろんCRが欠け・ダツリの場合はすぐに再CRしないとダメです。後で黒くなったりもしません。このようなことは経験したことはありませんね。硬化後(約4分後)CR充填しますが、ボンディング剤は(商品名:ワンナップ・ボンド)、CRはフロー系CR(商品名:テトリックフロー)を使用しています。今のところ辺縁漏えいも少なく安定しています。タービン(削る道具)はモリタ製JETMASTER SUPER MINI α2(ただし廃版