人口問題(2008/07/02再掲)
石油価格が145ドル/バレルと高騰して、150ドルをうかがう勢いです。ガソリン、食料の価格に反映され、資源の枯渇を身をもって感じる事態となってきました。まあ、石油や穀物の高騰はバブルですが、バブルがはじけても元の20ドルにもどることはないでしょう。また、リン鉱石やレアメタルの戦略的な囲い込みが始まっています。表題の図はローマクラブの「成長の限界」の記述をグラフにしているらしいのですが、2050~2070年に人口崩壊するというシュミレーション結果です。これは資源が今の2倍あっても、食料供給能力が2倍でも、環境汚染が1/4でも。効果的な人口抑制策が採られても、カタストロフィー(人類滅亡)は避けられないらしい、ということです。しかも、これには気候変動の要素は含まれていません。避けるには工業化自体を止めなければならない。。要するに、「物質的な成長ではなく、質的な発展を求める」、ということです。・・・できる?で、今日は人口問題です。いったいこの日本ではどのくらいの人口が適正なの?というお話。http://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/200612280000/以前にも書いたんですが、出生率をどう見るか、によっても違うとしても、2055年頃の日本の人口は9000万人以下と予想されているようです。人口を維持できる出生率(1人の女性が産む子供の数)は2.07で、現在の出生率は1.29ですので、1.29/2.07=0.62、1世代(約30年)毎に62%の人口に減っていくということです。【日本の人口推移予想】 0人 1.0億人 1.5億人 __________________________|_<<__________________________|_________________________________|____ 1975年 111939643人|||| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 1980年 117060396人|||| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 1985年 121048923人|||| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 1990年 123611167人|||| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 1995年 125570246人|||| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 2000年 126697282人|||| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 2005年 127245267人|||| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||←今ここ 2010年 126465451人|||| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 2015年 124465901人|||| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 2020年 121471466人|||| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 2025年 117812582人|||| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 2030年 113328774人|||| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 2035年 108077489人|||| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 2040年 102167125人|||| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||| 2045年 *95898305人|||| ||||||||||||||||||||||||||||||| 2050年 *89484841人|||| |||||||||||||||||||||||| 2055年 *83006540人|||| |||||||||||||||||| 2060年 *76494443人|||| ||||||||||| 2065年 *70062552人|||| |||| 人口を養うには食料は欠かせません。食料自給率が低くても、輸入すればいいじゃないか、、こっちだって輸出しているんだから、、、お互い様だ、、まあ、それは甘いわけです。リン肥料の囲い込みが始まりました。これは食料生産がままならないことを意味します。レアメタルの囲い込みが始まると、輸出すべき工業製品が作れません、いざともなれば、自国の食料を優先させるのは仕方がないので、食料輸出国もいつ輸出できなくなるか分かりません。で、ちょっと怖いお話。日本では唯一自給できるとされているお米がどうなっているか、です。日本の稲作の単収は、1880(明治13年)は200kg/10aだったのが、1930(昭和5年)には300 kg/10aに、さらに1985(昭和60年)以降は500kg/10aと、わずか100年ほどで2倍以上になっています。稲作の増収を可能にしたのは、いったい何だったのだろうか?お解りと思いますが、化学肥料と農薬、それに機械化、もちろん多収性品種と呼ばれる多肥料によく反応する品種の改良が進んできたというのもあります。また、日本の米生産エネルギー収支 という統計資料があります。石油換算の投入エネルギーに比べて、産出したお米のエネルギーはどうか、ということです。昭和25年では辛うじて黒字ですが、昭和45~49年には大赤字です。それ以降は、バカバカしいのか統計資料すらありません。 投 入 (労働力)(機 械) (肥 料) 産 出 収 支 ------------------------------------------------------------1950(昭和25年) 9,150 1,120 1,370 2,400 11,600 2,450 1970~74(昭和45~49年)47,070 440 15,950 9,820 17,700 -29,370 昭和25年は投入エネルギーに比べて、得られるお米のエネルギーの方が1.27倍大きいが、昭和40年代後半には投入エネルギーに比べて、得られるお米のエネルギーは約1/3になっている。お米のエネルギー収支は-63%の赤字。要するに、お米というのは、石油エネルギーを投入して生産される工業製品だった!ということです。石油価格が高くなれば、また枯渇すればどういうことになるか、、、で、本題です。 昭和14年(戦前) 昭和21年(戦後) 昭和40年 平成15年-----------------------------------------------------------食料自給率 86% 88% 73% 40% 総供給熱量 2075kcal 1903kcal 2459kcal 2588kcal人口 7138万人 7575万人 9828万人 12762万人耕地面積 603万ha 495万ha 600万ha 474万ha耕地利用率 134% 133% 124% 94%この統計資料は、代表的な4つの時代の食料自給に関する数値です。まず、平成15年(略現在)は、食料自給率は40%なので、食料の輸入がストップすれば、12762万人×0.4=51048万人しか養えません。昭和14年の総供給熱量2075kcalにしても、51048×2588/2075=6421万人です。というか、現実に経済封鎖を受けて石油を含めすべての輸入が止まったキューバの例では、食糧生産はいきなり半分になった、といいますので、実際は6421万×0.5=3210万人、奇しくも江戸時代の人口と同じになります。残りの9550万人余りの人はどうなるか?悲惨です、餓死しかありません。昭和40年はどうか?同様に計算すると、4251万人です。昭和14年の水準ではどうなるか?この時代は化学肥料も石油もありましたが、現在に比べればわずかですので、最も現実的か、と思われる時代です。0.5を掛けていません。6139万人と出ました。昭和21年でもあまり変わりません。いつも飢えている状態の総カロリー1903kcalそのままだとすると、6666万人。多分2050~2070年頃の資源も水もエネルギーも枯渇している時代の日本の養える人口はせいぜい4251万人~6666万人と言ったところでしょう。予想では7000万人~9000万人となっていますので、残念ながら、これでも数千万人単位で餓死者が出るでしょう。2055年の人口ピラミッドを見てみると、 人口8993万人、65歳以上の高齢者3642万人、65歳未満の人口は5351万人。今現在18歳以上の方は覚悟しておくしかありません。自分が老人になり、動けなくなったら、潔く姥捨て山に行き、喜んで若者のために、食料増産のための「肥料」になることを。。今の少子化は2050年以降に起こる事態を暗黙のうちに予想してのことだと思います。人口の減少は悲惨なことにならないようにするためには、歓迎すべきことです。