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I歯科医院の高楊枝通信。

2006/10/19
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カテゴリ:バイオフィルム
さて、上の写真、何だと思われます?
下に説明文が見えていますね。おしゃぶりです。
乳児(というからには満1歳未満かな、、)のおしゃぶりを
虫歯菌(ミュータンス菌)用の培養液で培養したら、出ました。
んだそうです。(笑

おしゃぶり表面の粒々がミュータンス菌のコロニーです。

出典は ダグラス・ブラッタール先生の『カリエスリスク判定のてびき』
(エイコー,東京,1994)になります。

問題は、このミュータンス菌がいつ、何処から来て、何処へ行くのか。

ミュータンス菌という細菌にはいくつかの特徴があって
それが故に"虫歯菌の親玉”扱いを受けています。
この特徴についてはまた、機会を設けることにして
今は、ミュータンス菌=いけない虫歯菌 ということで。

細菌が”突然湧き出る”はずはありません。
必ず感染源があります。

正常な母体の子宮内は無菌ですので新生児の口腔も通常無菌です。
しかし出生6~10時間後の新生児の口腔からは
明らかに増量した菌の検出が可能であるとされています。
そしてこれらの細菌は産道感染に由来すると推定されています。

そして肝心のミュータンス菌。

お母さんの唾液中のミュータンス菌の数が100,000CFU/ml以上のときに
感染が起こりやすいとされています。
I歯科医院にご来院の方は、ちょっとファイルをご覧になられてください
ミュータンス菌の項がCLASS2以上の方がこれに相当します。

お母さんがCLASS2以上の時、子供さんのミュータンス菌の感染率は
生後15ヶ月で24%、23ヶ月で45%、36ヶ月で63%
という調査結果もあります。
そして、このとき36ヶ月でのウ蝕有病者率(虫歯持ち)は43%です。
行政のサービスに1歳半検診というのがありますね。
このとき私たち歯科医師は乳臼歯dが生えているかどうかを確認します。
ミュータンス菌の本格的な定着はこの乳臼歯dの萌出が
ひとつの目安とされています。

ミュータンス菌の感染自体はそれ以前から少しずつあっているんですよ。
前歯だって”歯”ですからね。
でも奥歯が生え始めると本物になります。
では、どうやって感染・定着を防ぐか。
感染源が特定されるのであれば、感染経路を断てば良い、簡単!
次回はそのあたりをミュータンス菌の特徴とともにいってみましょう。

ところで、
簡単に”母子感染”という言葉が使われるのには
”母親”として抵抗があります。
まぁ、主たる保育者ということですが
様々な研究論文が”母子”を母集団として著されていますので
こういうことになりますかねぇ。
単に”父”の育児参加度の問題ですわ。(笑

 昨日、子供を保育園に送っていったときに
3歳未満児さんのフロアで、トイレでオマルに座って
『じいちゃん、ばあちゃん。』と繰り返しながら泣いている子供さん
を見かけました。

、、、どこも大変なんだよねぇ、、、って。







Last updated  2006/10/20 05:43:00 AM
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