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I歯科医院の高楊枝通信。

2009/06/11
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カテゴリ:虫歯予防一口メモ
通常成人になると隣接面(歯と歯の間)の虫歯は少なくなります。
それはエナメル質の結晶構造がきれいになり、
腐食し難くなるからです。

でも、たまに表題のようなひどい虫歯になって、
「いたいよ~、、」といって飛び込んでくる方がいます。

この方は小学生のころから15年ものお付き合いで、
この子の歯に関してはよく把握しているので原因がよく判るのですが、
外傷性咬合による虫歯です。

外傷性咬合とはなにか?

歯ぎしり、くいしばり、硬い食べ物が大好き、いつもガムを噛んでいるなど、
過度の咬合力が働いていることをいいます。
普通は歯周病の増悪因子としてよく言われるのですが、
歯周病だけではありません。
その方の弱い部分に障害がでます。

歯周組織はもちろん、顎関節、咬筋群、
歯そのものにも障害が現れます。

この子の場合は、
3年前、隣接面ウ蝕が出来て、
カリエスリスクも低いのになんで?
と思いながら、充填処置をしました。
IMG_1395-11.JPG

で3年後、もう痛くて痛くて、、、
でも、職場では「歯医者に行くなんて、10年早い!」とか言われて、、
来れなかった、、、と泣いていました。

要するにストレスの多い職場なんでしょう、、よく分かりませんが。

いろいろ話を聞いてみると、
日常的に歯ぎしりをしていると言われたことがあるとか、
夜中にうなされて眼が醒めると、くいしばっていたとか、
朝起きた直後は顎がだるいとか、歯が浮いているとか、
そういう自覚症状はあったようです。

今回は神経は取らずに3MIX併用によるCR充填処置で痛みはおさまりましたが、
神経が死んでしまうのは時間の問題でしょう、
IMG_1905-11.JPG

そういわれて、3年前の画像を見ると、
4番の咬頭にクラック(ヒビ)が入っているようにも見えます(黒丸部分)。


クラックからすき間腐食が起こるのです。

6番の隣接面の画像では、
クラックの周りが脱灰しているのが判ります。
IMG_1904-11.JPG

歯に強い咬合力がかかると、
歯もわずかにゴムマリのようにたわみますので、
隣接面どうしが圧迫し合って、クラックが入ります、

そこからすき間腐食が始まるのです。
これが成人の隣接面ウ蝕の発症の原因と私は考えています。

この子には、歯ぎしり、くいしばり防止の
ナイトガードを作りました。

でも、根本的な原因が取り除かれない限り、
この子の歯は崩壊していくでしょう。。

このような知見は長期的な予防管理を前提としていないと得られません、
その場限りの対症療法を繰り返していても何も解りません。

もうそろそろ、
一緒に本来の歯科疾患の取り扱い方について考え始めませんか?>歯科医の皆様

120年も全く変わらず、
的外れなことを繰り返して来たのが、
この業界の実体ではないでしょうか?













Last updated  2009/06/11 11:54:30 AM
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