カテゴリ:もったいない学会
皆様
あけましておめでとうございます。 初日の出も鮮明で今年の正月はすがすがしく、明るい予感です。 今年を概観すると、 石油の値段は今年後半から上昇する可能性が高い。それも、じわじわ上がってく ると思います。なぜなら、現在世界的な景気後退で需要が2割程度落ち込んでい ます。しかし供給は年間6.7%で減少します。景気後退は、今年で3年目です。今 年後半から、需要と供給が近接し、値段の上昇が懸念されます。一度石油価格が 上がったら、今度は下がりにくいと思います。これは、石油を取り出すのに、石 油を使うため、正味に使える石油は、どんどん減ってくるからです。 食糧ピークも2005年に迎えています。今後は、農薬、農機具、肥料などの石 油製品がふんだんに使えなくなる。水、特に地下水の使い過ぎ、米国の小麦地帯 の地下水のつかいすぎや水のくみ上げによる塩害、これは、水と一緒に地下の塩 をくみ上げる結果、地表部に塩がたまります。塩のあるところは、根に水がいか ず枯れることになり、小麦が取れなくなります。 さらに、人口増加がとまらな いことにより、弱い国で飢餓がひろがり、内政不安、テロが広がります。また難 民となって他国におしよせるために、国同士の対立が起こります。 石油はわれわれの活動、市場活動を支えており、今後高く乏しい石油は、市場を 縮小させます。一方で市場に出回る紙幣は変わらないので、市場活動と紙幣の価 値のかい離があります。一種のバブルの状態です。支えきれなくなったときに、 バブルが崩壊します。このバブルは、銀行などのサービス業務、医療、中小企業 、借金をしている人に多大に影響します。 また、工業製品も石油などのエネルギー価格の上昇で、値段があがり、そろそろ 工業製品のピークを迎えます。 これらの対策として、自立を高めることです。人、他国に頼らないことです。 個人、家庭、親戚、地域、日本、それぞれのレベルで自立とつながりを大切にす ることです。地産地消は食料だけではなく、産業/木材、楽しみ/地域の特性を生 かして、など多方面で実施する必要があります。輸送に、エネルギーがかかりま す。輸送エネルギーを少なくする工夫が必要です。 一方、どうしても出かける場合に、公共交通機関を使うことになりますが、公共 交通機関を効率的に運用する必要があります。 現在、輸送のEPRを評価中です。新幹線、飛行機、列車、LRT、バスなどです。 この輸送のEPRに影響をあたえるのは、乗車率です。 輸送の出力=基本定数×定員×(乗車率)×(速度)2です。 乗車率を高める総合的な取り組みが必要です。たとえば、自転車との連携で、駅 前にもっと使いやすい駐輪場を増やす。相手先に駅に、レンタサイクルを充実す る。バスとの連携を図るなどです。 EPR部会では、皆様の取り組みを支援します。石油ピーク後の日本の変革を一緒に 実施していきましょう。良好事例をいずれ、政治は後押しします。われわれが良 好事例を示し、発信することです。 「人生の殆んどのことは、思う通りにならぬもの。後半生、晩年は人生の黄金時 代と心得て、1、他人と比較しないこと、2、くよくよしないこと、そして、3、すべ て感謝に生きわが道を往くこと。」(金子熊雄先生のEEE会議での新年のあいさつ より) 今年も皆様のご健康とご活躍を祈念します。 2010年元旦 もったいない学会EPR部会長 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010/01/01 12:36:50 PM
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