2010/01/14(木)18:18
マイクロ水力発電の現状、
視察してきました。
まず、現在運用されているマイクロ水力発電の能力とはどのようなものなのか調べることにしました。
納屋の壁際に配電盤と深夜温水器のタンクが
天井からつり下げられている干し柿やタマネギと視覚的には完全に溶け込んでいて、
ちょっと見には気がつきません^^
次世代の電力自給とはこのような何気ないもの?になるでしょう。
技術的なお話の解らないところは読み飛ばされて結構です。
水車の発電機は4ポールの3相交流発電機、
最大定格出力3kWのものを定格出力1kW用にコイルを巻き直し済み。
通常は3相出力の内1相だけを200V~110Vのステップダウントランスにて電圧を下げ、
電気温水器のヒータ(4.4kW/200V,8.8Ω)に常時接続して運用している。
この時のトランスの1次側、2次側のデータは、
1次側80Hz,167V,6.3A(1052W)
2次側80Hz,76V,10.5A(798W)
トランスをパスするため、トランスの1次側を概ヒータ8.8Ωに直結すると、
42Hz,76V,9.4A(714W)
負荷による変動を調べるため、
同型温水器を2台並列接続し4.4Ωの負荷とした場合は、
1次側56.5Hz,110V,8.4A(924W)
2次側56.5Hz,61V,14.5A(885W)
現在は温水器はバイメタルを改造し、沸騰温度を維持している。
その他の負荷は電圧フリー(100~242V)蛍光灯。
まあ、水力発電はこのように水さえ枯れなければ、
季節的な変動はあるにしても常時1kWも使えるわけです。
コーヒーメーカー連続使用、ノートPC20台連続使用、、
こんな感じです。
お天気任せのソーラー発電はこうはいかない、、さすが水力、大したものです。
戦後間もない頃までは、このような小規模水力発電所はいたるところにあり、
特に山間部では重要な電力源だったようです。
それを次々に価格競争により淘汰していったのです(電力会社が)。
技術的にはこなれているし、EPRは高い、復活は比較的容易です。
ただ、ゆとり世代の若者を再教育せねば、、という思いはNPOの理事長も同じ。
工業高校卒業で電気工事士の免許を持っていても、発電機の仕組みを理解している子は少ない。
第1段階目標:水量、負荷により変動する水車の発電機の出力を
安定化電源等を自作しパソコン等でも安定使用ができるようにする。
追記、3相の内1相しか使っていないのは「もったいない」ので、
次回は3相を使用した時の負荷試験をしたい。