世界中の歯科医師は、
歯はpH5.5以下で溶けると思っている。
それは教科書にそう書いてあるからだ。
また、歯科医師は虫歯の穴の中に住む虫歯菌(ラクトバチュラス)は乳酸菌と呼ばれるくらい酸に強い、
といってもpH4以下では生きていけない、
ということも知っている。
しかし、pH4の酸に歯を浸けてみても、歯は(象牙質でも)溶けたりしない。
たぶん多くの歯科医師は自分でこの実験をしたことはない。
歯学部でもしない、というより出来ないのだ。
それでも歯(象牙質)は溶ける(虫歯になる)、
そこで100年前の歯科医師はある推論をした。
細菌の
不思議な力で、歯(象牙質)はpH4以上でも溶けるのだ!
この細菌の不思議な力を細菌が出す「ある種の淡白質分解酵素」だとした。
これを「虫歯の化学細菌説」という。
しかし、この酵素が発見されたという話を聞いたことがない。
だれもこの矛盾に気が付いていないようだ。