生録をしないといけない羽目になったのは、
HS-400というスピーカーに出会い、
市販の音源では満足できなくなったからでした。
というか、
録音から再生までの忠実度の高いトランスデューサー(変換器)とは
どういうものか?
という実験的な要素が大きかったのです。
それは今でもそうです。
電気~機械~音響、またその逆の過程。
電気は電気でその内部プロセスは簡単ではないし、
機械や音響もそうだ。
この分野は非常に広い科学分野を網羅しているので、
とてもたくさんのことを学びました。
真に実践的な科学技術を身につけたというわけです。
磁気テープによる録音機はテープデッキのメカを利用して、
電子回路は自作して、
試作、試聴の繰り返しを毎晩のように繰り返していました。
77年~79年の頃のお話。
この頃の写真はこの1枚しか残っていません。
30年前の僕の後ろにTC-4660が、
目の前には空中配線の自作パワーアンプの一部が写っています。
このTC-4660はHS-400の上にブロックを乗せ、その上に乗っています。