虫歯は微生物腐食の典型例というお話をしましたが、
その前提として、歯牙は電気化学的にしか溶けないということを実験的に証明したいと思います。
まず、歯牙はpH3の炭酸飲料程度の弱酸では溶けません。
歯医者でも実験したことはないと思いますので、
pH0の強塩酸を入手して実験してみました。
水で10倍に薄めるとpH1の塩酸、
100倍に薄めるとpH2の塩酸、、
1000倍に薄めるとpH3の塩酸、、、
10000倍に薄めるとpH4の塩酸、、、、
結果からいうと、
歯牙はpH0~1でないと見た目では溶けません。
歯医者なら知っていますが、緑とオレンジ色のエッチング液はこのpHです。
pH3~4の弱酸では数週間単位でも全く溶けません。
一般に飲食をするとプラーク中のpHは4~5.5になり、
この程度のpHの酸で歯牙は溶けるとされていますが、これはちょっと違うようです。
実験してみると分かりますが、pHは4~5.5の酸では歯牙は溶けません。
いわゆる虫歯は酸で溶けることによって起こるのではないことが分かります。
だれも実験したことがないにもかかわらず、
もしくは実験してみても虫歯を再現することができないにもかかわらず、
プラーク中のpHを測ってみた結果、pH4~5.5で虫歯になると推定しているに過ぎません。
これらの事実は学問的には非常に重要です。
実験してみるといわゆる歯科医学と称しているものの前提が崩壊しますが、
ぜひ追試してみてください。
次に歯牙に電極を付けてpH3の塩酸に浸けて12Vの電圧をかけてみました。
歯牙から電子を奪う方向つまり歯牙の電位はマイナスです。
すると、2~3時間も経つと溶けます。
電圧をかけないと数週間浸けても全く溶けませんが、
電圧をかけると簡単に溶けます。
#「
虫歯の電気化学説」に関しては、こちらのカテゴリーにまとめていますので、さかのぼってご覧ください。
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