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I歯科医院の高楊枝通信。

2014/12/09
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カテゴリ:虫歯の電気化学説
こういうタイトルで記事を書くのは5年ぶりです。
もう面倒なのですが、すぐに忘れ去られるので、
TAKEさんがコメントを入れてくださったので、
リンクを貼っておきます。

http://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/200906110002/


今日の症例は15歳女子、左下6の咬合面カリエス。
時々自発痛+、冷水痛+。

溝のところに開いた穴は小さいのだが、

_MG_0256.JPG

内部の象牙質だけが溶けて、がらんどうになるタイプ。
エナネル質と象牙質の自然電位(イオン化傾向)の差と、
虫歯の内外の酸素濃度勾配によって生じると思われる。

少なくとも細菌の出す酸で溶ける現象ではない。
酸で溶けるのならエナメル質も溶けるはずだ。

虫歯の電気化学説」にまとめていますので、
ご参照ください。

もう1つ言うと、この程度の虫歯の凍みや痛みは細菌の感染によるものではなくて、
象牙質とエナメル質間の局部電池の電位差による刺激によるものと思われる。
流れるのは電子ではなくてプロトン:H+:水素イオン。
山口大の藤森先生らの研究で明らかになっています。
凍みたり痛みが出ている虫歯に重曹うがいをすると症状が消えるのは
重曹がH+を中和反応で消すからだと思われる。

1411221755.jpg

内部には軟化象牙質は多少残っているが、
これを位相差顕微鏡で観察してみても、細菌はほとんどみあたらない。
象牙質のかけらばかりしか見えない。

_MG_0257.JPG

そもそもこのタイプの虫歯の中には細菌はいません。
見たことのある歯医者がいるのでしょうか?

虫歯は細菌感染症で、虫歯は虫歯菌が出す酸で歯が溶けたものとまことしやかに説明する歯医者ばかりだが、
そもそも細菌が出すpH4程度の酸では歯は全く溶けない。
pH3の炭酸飲料に数週間浸けても溶けはしない。

エナメル質はなるべく残して、CRの接着面積を確保する。

_MG_0259.JPG

軟化象牙質もアパタイト系裏装セメント(α-TCPセメント)が固まる程度に乾燥できれば、
残しておいてもかまわない。
この処置で象牙質は再結晶する。
軟化象牙質には細菌はいないし、そもそも細菌は虫歯の原因ではない。

接着可能な歯質が十分に確保できて、辺縁漏洩がなければ、
虫歯は残しておいてもかまいません。

_MG_0258.JPG

念のため抗菌剤を添加したα-TCPセメントで軟化象牙質の上から裏装する。

_MG_0260.JPG

CR充填後

_MG_0261.JPG













Last updated  2014/12/12 10:42:28 AM
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