カテゴリ:オーディオ
「ローディーHS-400を徹底的に使いこなす」というタイトルでカラーページに栗山さんの記事が出ています。
僕のハンドル名「mabo400」もHS-400にちなんでいまして、 HS-400とは1976年の発売以来41年も共に過ごしていますが、 なかなか使いこなせるところまで行っているか、怪しい状況です。 まだまだ精進が足りないといったところでしょうか。。 世界中探してみても、HS-400を超えるスピーカはその後出ていません。 なんとも情けない状況が41年も続いているという奇跡のスピーカですが、 なぜだか一般には知られていません。 HS-400を使いこなす必要条件として、 無限大バッフル化というのがあって、 これが実現できていない状況で、音を聴いてみても正当な評価はできません。 無限大バッフル化して聴いてみると、あっと驚きます。 開発者の河村先生から詳しい解説がありましたので、 ここに追加しておきます。 横からしゃしゃり出て申し訳ありませんが、一言申し添えます。HS-400開発者の河村です。 院長先生御紹介の通り、HS-400は特異なスピーカで、古今東西類似品の無い製品ですが、私から言わせれば、極当たり前のスピーカです。即ち、スピーカ・ユニットは、円錐形振動板の根元を駆動しますが、固有の音色を持ち始める基本共振周波数以下だけしか用いないのが特徴です。他の総てのスピーカは整合共振と称するか否かは別にして、二次共振、三次共振域まで利用して帯域を広げています。当然、様々な固有の音色を持ちます。ビクターなどはウッドコーンと称して木の音色を売り物にしています。HS-400だけが固有の音色を持ちません。 又、音作りと称して、市販のソースを数多く聞いて、開発陣が良いと思える音になる様に、ネットワークをいじくります。HS-400は、理論に忠実なネットワークだけを用い、音作りを一切しません。その為、全く癖の無い測定用マイクを上手に用いた録音なら、これなるかなと膝を打つ位の、原音そっくりの快録音が得られますが、市販の、定評ある、残念ながら個性の強いマイクを用いた商業録音は聞くに堪えない音になる事が多く、困っています。これが固有の音色を持たないスピーカの出現を阻んでいる原因です。HS-400が異端となってしまう原因です。しかし、出来るだけ原音に近い音を出すスピーカも必要だと思って世に出しましたが、受け入れてくださったのは院長先生他少数でした。幸い人間の聴覚の限界まで再生するHS-10000も音作りはしていませんが、低音が出る所為か好評でしたが値段が高く数は5セット限りでした。 理論通りのネットワークと言っても、スピーカは純抵抗ではないので、f0やインダクタンスについては、定抵抗化回路を用いて純抵抗に近づけています。 (2017/01/17 10:13:38 AM) 返事を書く Re:MJ2月号 HiFi追求リスニングルームの夢 No.579(01/16) 渡嘉敷 さん こんにちは、mabo400さん。MJは去年から買わなくなっていました。同じような記事ばかりで、つまらないなーと思っていました。 2月号に栗山さんが出ているのですか。栗山さん、頑張っているのですね。 この記事でHS-400が注目されるかもしれませんね。 (2017/01/17 12:17:52 PM) 返事を書く Re:MJ2月号 HiFi追求リスニングルームの夢 No.579(01/16) kmsirjp さん 追伸です。無限大バフルについても、長方形のキャビネットなら、音波は長方形のキャビネットの横から後ろに回り込んで、それ独特の回折効果による音色を生じるのは当然で、音が回り込まない様にするには、例え、大変でも、平面バフル化するしかありません。立体的な音場をネットワークで補整出来ません。低音不足を補おうとバスレフなどを採用すれば、原音に無い過渡音が付加されるだけです。 (2017/01/17 01:09:07 PM) 補足です。ピストン振動帯域だけを使用するとなると、帯域が制限されてユニット数が2倍にも3倍にもなって商業的に成り立ちません。その為にHS-400で採った方策は、振動板の材質を紙では無く、音速が紙の2倍であるアルミおよびチタンにする事でした。これで合計2オクターブ稼ぎました。2,600Hzの20dBに及ぶピークはピークコントロールして抑え、1,100Hzまでの使用に留めました。30kHzのピークは可聴周波数帯域外なので、そのままとしました。 低域への拡張は、ギャザード・エッジとギャザード・スパイダの採用により広げました。これらは、エッジ共振とスパイダ共振を抑えながらコンプライアンスを大きくして低域を拡張する事が出来ます。これらは特許が切れても他社では採用していません。クラリオンではダブル・ギャザード・エッジがありますが、これは折角、自由度を減らしてエッジ共振を抑えたのに、ダブルにする事によって自由度を増し、エッジ共振を復活させたもので、似て非なるものです。 (2017/01/17 01:41:56 PM) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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横からしゃしゃり出て申し訳ありませんが、一言申し添えます。HS-400開発者の河村です。
院長先生御紹介の通り、HS-400は特異なスピーカで、古今東西類似品の無い製品ですが、私から言わせれば、極当たり前のスピーカです。即ち、スピーカ・ユニットは、円錐形振動板の根元を駆動しますが、固有の音色を持ち始める基本共振周波数以下だけしか用いないのが特徴です。他の総てのスピーカは整合共振と称するか否かは別にして、二次共振、三次共振域まで利用して帯域を広げています。当然、様々な固有の音色を持ちます。ビクターなどはウッドコーンと称して木の音色を売り物にしています。HS-400だけが固有の音色を持ちません。 又、音作りと称して、市販のソースを数多く聞いて、開発陣が良いと思える音になる様に、ネットワークをいじくります。HS-400は、理論に忠実なネットワークだけを用い、音作りを一切しません。その為、全く癖の無い測定用マイクを上手に用いた録音なら、これなるかなと膝を打つ位の、原音そっくりの快録音が得られますが、市販の、定評ある、残念ながら個性の強いマイクを用いた商業録音は聞くに堪えない音になる事が多く、困っています。これが固有の音色を持たないスピーカの出現を阻んでいる原因です。HS-400が異端となってしまう原因です。しかし、出来るだけ原音に近い音を出すスピーカも必要だと思って世に出しましたが、受け入れてくださったのは院長先生他少数でした。幸い人間の聴覚の限界まで再生するHS-10000も音作りはしていませんが、低音が出る所為か好評でしたが値段が高く数は5セット限りでした。 理論通りのネットワークと言っても、スピーカは純抵抗ではないので、f0やインダクタンスについては、定抵抗化回路を用いて純抵抗に近づけています。 (2017/01/17 10:13:38 AM)
こんにちは、mabo400さん。MJは去年から買わなくなっていました。同じような記事ばかりで、つまらないなーと思っていました。
2月号に栗山さんが出ているのですか。栗山さん、頑張いるのですね。 この記事でHS-400が注目されるかもしれませんね。 (2017/01/17 12:17:52 PM)
追伸です。無限大バフルについても、長方形のキャビネットなら、音波は長方形のキャビネットの横から後ろに回り込んで、それ独特の回折効果による音色を生じるのは当然で、音が回り込まない様にするには、例え、大変でも、平面バフル化するしかありません。立体的な音場をネットワークで補整出来ません。低音不足を補おうとバスレフなどを採用すれば、原音に無い過渡音が付加されるだけです。
(2017/01/17 01:09:07 PM)
補足です。ピストン振動帯域だけを使用するとなると、帯域が制限されてユニット数が2倍にも3倍にもなって商業的に成り立ちません。その為にHS-400で採った方策は、振動板の材質を紙では無く、音速が紙の2倍であるアルミおよびチタンにする事でした。これで合計2オクターブ稼ぎました。2,600Hzの20dBに及ぶピークはピークコントロールして抑え、1,100Hzまでの使用に留めました。30kHzのピークは可聴周波数帯域外なので、そのままとしました。
低域への拡張は、ギャザード・エッジとギャザード・スパイダの採用により広げました。これらは、エッジ共振とスパイダ共振を抑えながらコンプライアンスを大きくして低域を拡張する事が出来ます。これらは特許が切れても他社では採用していません。クラリオンではダブル・ギャザード・エッジがありますが、これは折角、自由度を減らしてエッジ共振を抑えたのに、ダブルにする事によって自由度を増し、エッジ共振を復活させたもので、似て非なるものです。 (2017/01/17 01:41:56 PM)
mabo先生と河村先生に是非お会いしたいという思いが益々強くなりました。
私の考えるスピーカーユニットとは、人間では声帯、楽器でいえば、弦に当たる部分ではないかと。 楽器の発音方法は様々で、人間の吐く息を唇と楽器間で直接振動に変えてそれを更に共振共鳴させる物や、リードと呼ばれる振動体を介在して同様の変換を行うもの、そして太鼓の様な振動膜を叩く事で振動させるもの、そして前記しました弦を振動ささせる事による物等。 しかし、そのいずれの場合に於いても、その最初の振動が直接音場空間に放射されるには、音響エネルギーと音声空間の間の物質と空気間でのインピーダンス変換が不可欠であり、効率的な空気空間への音響エネルギー放射の為の共振や共鳴を用いた物が楽器であると言い換えられると思うのです。 単振動の音叉と、そのエンベロープ特性との関係や回折や干渉を含む、直接音と間接音との関係。 人間の声帯と周囲筋、そして音道となる気管や口腔と舌との関係等々。 大変失礼な事を申し上げますが、当時、あの価格でHS-400を世に出された事は、一つの奇跡と言っても良いのでないかと思います。 私の勝手な感想ですが、1000HZからの再生を可能にした広帯域ツイーターこそが、HS-400の肝ではないかと。 ストラディバリウス単体での再生等は、HS-400単体が間違いなく最高だと思います。 無限大バッフルにしたHS-400は凄いと思います。 (2017/01/18 09:06:36 AM)
楽天ルシファーさん、こんばんは。
HS-400ネタのMLをやっていますので、よかったらご参加ください。 不活発なMLで申し訳ないのですが、河村先生も会員です。 mtlabo.400@gmail.comまでご連絡ください。 >mabo先生と河村先生に是非お会いしたいという思いが益々強くなりました。 > >私の考えるスピーカーユニットとは、人間では声帯、楽器でいえば、弦に当たる部分ではないかと。 > >楽器の発音方法は様々で、人間の吐く息を唇と楽器間で直接振動に変えてそれを更に共振共鳴させる物や、リードと呼ばれる振動体を介在して同様の変換を行うもの、そして太鼓の様な振動膜を叩く事で振動させるもの、そして前記しました弦を振動ささせる事による物等。 > >しかし、そのいずれの場合に於いても、その最初の振動が直接音場空間に放射されるには、音響エネルギーと音声空間の間の物質と空気間でのインピーダンス変換が不可欠であり、効率的な空気空間への音響エネルギー放射の為の共振や共鳴を用いた物が楽器であると言い換えられると思うのです。 > >単振動の音叉と、そのエンベロープ特性との関係や回折や干渉を含む、直接音と間接音との関係。 > >人間の声帯と周囲筋、そして音道となる気管や口腔と舌との関係等々。 > >大変失礼な事を申し上げますが、当時、あの価格でHS-400を世に出された事は、一つの奇跡と言っても良いのでないかと思います。 > >私の勝手な感想ですが、1000HZからの再生を可能にした広帯域ツイーターこそが、HS-400の肝ではないかと。 > >ストラディバリウス単体での再生等は、HS-400単体が間違いなく最高だと思います。 > >無限大バッフルにしたHS-400は凄いと思います。 ----- (2017/01/18 09:59:28 PM)
kmsirjpさんへ
河村先生にこんなところで会えるなんて感激です。 40年ほど前、高校生の私は多くのスピーカーを同時に試聴、比較しHs-400を買いました。その時思ったのですが。 素人は(私は)直に比較せずにスピーカーの善し悪しは判断できない。絶対音感と同じですね。 直に比較して思ったのはHs-400とNS-1000以外は音色がある、でした。 他の多くのスピーカーはかなり音に色を着けていて、原音再生とはほど遠い。でもタンノイは色の着け方がうまいなあ と感心しました。 Hs-400を単体で聞いた人はこの良さがわからず、低音がもの足らないショボイスピーカーとしか思わないでしょう。 Hs-400のような原音再生を愚直に体現したスピーカーは今あるのでしょうか? なければ今後この良さがわかる人も絶滅してしまう。残念です。 日立もHs-400だけつくり続ける でよかったのに。残念です。 ところでHs-400の低音を補う為に80ヘルツ以下をサブウーファで補うというのはどうでしょうか? 定位も歪みも80ヘルツ以下なら問題がすくないのではと思うのですが。 (2017/09/05 08:23:39 PM)
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