60代男性、左下7、歯根破折
あっちのブログはまだ復旧できそうもないので、こっちが続きます。
この方、よく噛んで食べると健康を維持できるというお考えの方ではないかと思う。
ま、確かにそうなんだが、60も過ぎると歯の耐用年数が来てしまう。
歯の機械強度が落ちてくる。歯は劣化する一方なのだ。
特に神経を取ってある歯は弱い。
最初から神経を取らないようにするべきなんだが、
そうではなくても人生100年を見据えるのなら、
歯には過度な力をかけずに大切に使うべきだ。
近心根は砕けていて使えるパーツが少ない。遠心根にもクラックが入っていて離断寸前だった。
さすがに再建しても生着は厳しいかと思ったが、諦めないでやってみようと思った。
歯根表面の40%近くが◯ーパー◯ンドになってしまったが、その上にもセメント質も歯根膜も再生することもある。確か猿での実験で確認されたという論文を見たことがある。
人間でも当然あると思う。ただ、強固な歯牙固定が必要になるが、隣在歯にはセラミックインレーが入っており、接着が強固にはできないのが問題だ。
最初はレントゲン写真でのbefore/afterだが、さすがに厳しいと思うだろう。
before
after
では時系列でどうぞ