カテゴリ:今日の充填治療シリーズ
40代女性、右上2、温冷痛++
神経を取ろうか、どうしようか迷う症例を探してみてもほとんど見つからない。 というのは僕は最初から神経を取ろうとか考えていないからだ。 こういう神経症状が出ている歯は一般的な診断基準では神経を取っても良いことになっている。 以前したCRの剥がれや歯質のクラックがあって沁みているのだと思うのだが、多くの歯科医師はCR充填してみて、まだ痛い、どうしてくれるの?ヤブ!と言われるのが怖くて神経を取る。 もちろん目先のお金が欲しいのなら尚更だ。 右上1もついでに再治療している。 裏(口蓋側)と表(唇側)から時系列で 口蓋側 唇側 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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先生のおかげで差し歯にならずに済んだこの方がとても羨ましいです。
確かに知識がないと、「神経を取らない努力をしている為にすぐに痛みが取れない治療」と「さっと神経を取ってさっと痛みが消える治療」なら、後者の先生の方が「上手い!」と患者は感じてしまうかもしれないですね。 歯科医の患者クチコミを見ると「親知らずをすんなり抜いてくれたから☆5!」みたいなしょうもない高評価が溢れてます。 ところで温かいものや冷たいものに触れなくても、何もせずともズキズキ痛む場合でも先生は神経を取らないのですか? 神経を極力取らないタイプの歯科医さんもここまでくると取る方が多いようですが。 (2021/10/27 08:13:16 AM)
こまいさんへ
一般的な診断ではズキズキというのは不可逆性の歯髄炎ということで神経は取るしかないと言われていますが、実はそうではないことが多いようです。 根尖相当部に腫れが出ていても歯髄はまだ生きていることも多々見かけます。 炎症が起こるのは冠部歯髄(抹消)からですので、その溶けてしまった部分を切除どころか水流で飛ばすだけで直覆できます。 歯髄は非常に丈夫な組織だと思います。 そういう症例をアップしてみましょうか? 抗生物質が普及していますから、もう100年以上前の診断基準は見直す時に来ているのでしょう。 (2021/10/27 11:06:26 AM)
mabo400さんへ
ぜひぜひアップいただきたいです。 抗生物質は色々出てきてはいても、昔の抜髄基準で「ここまで来ると不適応!」とするところが殆どのようなので。 (2021/10/27 08:50:15 PM)
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