20代女性、右上6、便宜的抜歯
今日はスプラッタ系なので閲覧注意!
しばらく休んでいた矯正治療を再開しようと思うのだが、邪魔になっている異所性に萌出した6番?7番?を抜歯するに当たり、一回では抜歯は難しい、分割抜歯は必須だろうと思って、一回目は意図的に露髄させ、その場で直接覆髄して、1週間後の二回目で歯髄がどうなっているか確認して分割抜歯することにした。
ま、こんなことは普通はしないし、見ることもできないので、参考になるだろうと思ってアップしてみることにした。
もちろん麻酔は使ったが、冠部歯髄を除去して根部歯髄だけにして直覆しても術後の痛みも出ない。
歯髄はとても侵襲に強い原始的な組織だ。
こんな強靭な組織を取る抜髄という治療行為が普通に行われていることには疑問を感じざるを得ない。
全くそんなことは必要なく、単にそうしないといけないと思い込んでいるにすぎない。
100年以上もだ。
では時系列でどうぞ
髄角部露髄
冠部歯髄
冠部歯髄を除去し根部歯髄を根管口から見たところ
3◯IX+α-TCPセメントで直覆しCRでカバー
1週間後、CRとセメント除去。歯髄は何の変化もない。1ヶ月程すると2次象牙質で創面は覆われる。
分割抜歯