カテゴリ:義歯
前回のつづきで口腔内セットの様子だが、とにかく歯根の状態が悪く、無数の穴や歯質の欠損がある。
前医には手術が必要と言われたそうだが、とても手術でどうにかできるような状態ではなかった。 歯根内部は歯根吸収が始まっているように見え、保存は無理かもしれないと思った。 吸収とは自身の歯(身体の一部)を異物とみなして排除する免疫機序の1つで、一旦これが始まると止めることはできないようだ。免疫抑制剤を使えば良いのかもしれないが、たかが歯の一本にそんなことはできない。 それどころか、通常の咬合圧には耐えられないかもしれない。吸収されて歯根がなくなってしまう前に、破折して崩壊してしまう可能性が高い。 とりあえず、メタルコアの除去から歯根修復までの時系列と口腔内セットの様子まで時系列でアップする。 黄色の矢印と楕円で示した部分は穴や歯質の欠損・クラック部位だ。 こんな歯根が一時的にせよ保存できると思う歯科医師はいないと思う。 もしトラブルが発生したら、咬合面から問題のある部位にアクセスすることができる修復物はメタルフレーム付きのハイプリッド冠しかない。近未来のクラウンはこうなるだろう。もし需要があるならばだが。 後日、口腔内セットの画像 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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歯根吸収こわすぎます。
似たような治療済歯でも歯根吸収が起こる歯と起こらない歯の違いはあるのでしょうか? (2021/12/03 04:03:28 AM)
こまいさんへ
この辺りはまだまだ未解明のようです。 歯根吸収と言っても破骨細胞が出てきて食べるわけですが、 乳歯の歯根吸収のような生理的なものもあるし、 異物除去の機序もあるし、 矯正治療での外力によるものもあります。 (2021/12/03 04:57:54 PM)
mabo400さんへ
破骨細胞ですか…。 私のような素人がやれそうな努力は「破骨細胞 抑える」で検索して出てきたことを信じて実践するしかなさそうですね(>_<) (2021/12/03 06:44:06 PM)
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