当時40代女性、残根
この時のつづきで、記事が失われているので、再掲です。
https://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/201601280001/
残根というのは治療不能で放置も若くは抜歯つまりC4とかPerと言った病名で抜くのが前提という意味です。
残根でもなんとか治すというか残すこともできないことはない。
今日は前回のつづきで、
https://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202112290002/
個々の残根の処置の最後で、通常はあまり残す意味はない。
というのは噛ませられないから。
こんな症例が貴重とも思えないのだが、残せないことはないと言ったところだ。
患者としてはたとえ噛めないとしても残せれば嬉しいものだ。
左下6は噛ませるのはさすがに無理だが、左上7は少し噛ませている。左下7が少し伸びてきているからだ。
処置3年後の画像はこちらだが、
https://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202112280000/
左下6の遠心根は自然脱落しているが、左上7はまだそのままだ。
これを見ている歯科医師の皆さんは何が起こっているのか解らないと思うし、
そうする意味も解らないと思うが、患者は嬉しいのだ。
では左上7から時系列で
歯根は分離しかかっているし、虫歯を除去する過程で穴が開いてしまった。でもα-TCPセメントで保存できる。
左下6
この患者さん、他県に引っ越されたので、その後は追えていない。