前回のつづきで
https://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/202205250000/
40代女性、左上3、歯髄失活
要するに虫歯で歯髄は死んでしまっているが、まだ不快症状はでていない。
前医では根管治療をして被せようということだったようだが、下顎の臼歯部の根管治療に18回もかかって泥沼にはまっているようではそれどころではない。レジン系仮封材が詰めてあった。
当然細菌は侵入し放題だし、歯髄自体も溶けて無くなっていて歯髄腔は空洞になっている。空洞部分に矢印を付けておく。
専門家ほど信じられないと思うが、根管治療などする必要がない。少なくとも後日根管治療が必要になったケースを思い出せない。
アペキシフィケーションと言ったか、カルシフィケーションと言ったか忘れたが、勝手に根尖口が塞がる現象があるが、α-TCP+3◯IX でその現象が起こる。
それらが根管内を無菌化したのち、閉鎖材料を供給するのだと思われる。
根管治療というのは根管内を器具で開拡・洗浄することだが、あまり意味がない。感染を広げ、自然治癒を妨げてしまうのがオチだ。
前回までは超音波洗浄したが、今回の様に根管内を一度も弄っていない場合は何もせずそのままα-TCP+3◯IX を貼付するだけで良い。
根管治療という概念が必要なくなるという症例だ。
では時系列でどうぞ