カテゴリ:今日の充填治療シリーズ
50代男性、左上5、外傷性隣接面カリエス、自発痛+
痛みが出ている歯は不可逆性の歯髄炎と言って、治らないので神経を取るしかないと歯学部では習うのだが、実はそんなことはない。3◯IX+α-TCPセメントで覆罩して辺縁漏洩がないようにCRでカバーすれば瞬時に痛みは治る。 これは理論的根拠の乏しい従来の歯科医療の体系が100年以上も墨守され続けているからで、少なくとも抗生物質を使えるのが当たり前になっている現在では、教科書の全てを書き直す時期に来ている。 この症例の場合、通常の治療法では、神経を取ってセラミックの冠を被せるということになる。 日本では混合診療が行われているので、世界平均の治療費から見るとかなり安いかもしれないが、それでも今回のように神経を取らずにCRで歯冠を再建するのに比べると、 ざっと10倍の値段の開きがある。 これでは余程の物好きでないと誰もしたがらないと思う。 だから誰も教科書を書き換えようなどと考えない。自分の首を絞めるだけだからだ。 それだけではなく、その場で歯冠を再建することのできる歯医者は皆無なのだ。なぜなら、歯冠修復の実際をするのは歯科医師ではなく、歯科技工士やマシンの仕事だと頑なに信じている。だから自分で歯を作る練習はしない。歯科医師は実用になる程度には歯の形を憶えていないのだ。僕は技工士のライセンスも持っているので、歯の形は手が憶えているレベルには習熟している。 みずさん、この現状をどう思われますか? 経済的にも技術的にもここでやっているような治療というのはハードルが高すぎる。 見習え、、と言われても。。怒り出す歯医者がほとんどですよね? ・・では時系列でどうぞ ![]() ![]() ![]() ![]() ![]()
[今日の充填治療シリーズ] カテゴリの最新記事
|
|